先に結論
勉強方法の設計図は、公式資料の配点想定から逆算して作れます。想定される出題割合はM&A実務35〜40%程度、倫理・行動規範25%程度、財務・税務20〜23%程度、法務17〜18%程度。つまり「実務+倫理」で全体の6割超を占める試験です。一方で科目ごとに50%程度の最低ラインの想定があるため、配点の小さい法務も捨てられません。結論:配点順に時間を割り、最低ラインを下回る科目だけ例外的に最優先へ引き上げる。これが公式想定に沿った合理的な配分です(すべて現状案・変更あり得ます)。
この記事の結論
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学習時間の基本配分は配点想定に比例させる(実務・倫理で6割超)。
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ただし「最低ライン割れの科目」が最優先。ここだけ配点比例の例外。
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勉強時間の一律の正解はない。到達度から逆算し、週次で測り直す。
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倫理は暗記でなく判断練習。ガイドラインの「してはいけない行為」を場面で覚える。
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インプット2:アウトプット1から始め、直前期は1:2へ反転させる。
Step 1|開始前に「4科目の現在地」を測る
学習計画の失敗の大半は、配分を勘で決めることから始まります。最初に本番形式で現在地を測り、科目別の到達度を出してください。無料の20問診断なら短時間で弱点科目の見当がつきます。測定結果から、各科目を次の3つに分類します。
- A:最低ライン(50%目安)を下回る → 最優先。基礎からやり直し
- B:50〜70% → 配点比例で演習を積む
- C:70%超 → 維持。週1回の演習で錆びさせない
Step 2|科目別の勉強方法
| 科目 | 配点想定 | 主教材 | 学習法の要点 | 目安の順番 |
|---|---|---|---|---|
| M&A実務 | 35〜40%程度 | 中小M&Aガイドライン第3版・検討会資料3 | プロセスの順番どおりに「誰が・何を・なぜ」を言語化 | 1番目(最大配点) |
| 倫理・行動規範 | 25%程度 | ガイドライン第3版 | 場面ごとの判断練習。禁忌肢(明らかな違反行為)の視点 | 2番目 |
| 財務・税務 | 20〜23%程度 | 簿記・財務分析の基礎教材 | 簿記→財務諸表→企業価値→スキーム別税務の順に下から積む | 3番目(苦手ならA分類で最優先) |
| 法務 | 17〜18%程度 | 会社法・M&A契約の入門書 | 株式譲渡/事業譲渡・契約・労務などプロセス直結の論点に絞る | 4番目(ゼロ放置は不可) |
M&A実務(配点想定35〜40%) — 中小M&Aガイドライン第3版を「プロセスの順番どおり」に読み、事前相談→バリュエーション→マッチング→意向表明→最終契約→クロージングの各段階で「誰が・何を・なぜ」を言えるようにする。検討会資料3の項目リストをチェックリスト化し、●印(優先出題が想定される項目)から潰す。
倫理・行動規範(同25%) — 最重要の対策科目。利益相反、情報管理、不適切な相手方の排除など、ガイドラインが「支援機関がしてはいけない」と定める行為を場面つきで整理する。禁忌肢(明らかな違反行為の選択肢)の設定が検討されているため、「これは一発アウトか?」という視点で判断練習をする。
財務・税務(同20〜23%) — 簿記→財務諸表分析→バリュエーションの基礎→スキーム別の税務影響、の順で下から積む。数字が苦手な人は、この科目だけ市販の基礎教材を使う。
法務(同17〜18%) — 会社法全体ではなく、株式譲渡・事業譲渡の違い、契約実務、労働法の論点などM&Aプロセスに直結する範囲へ絞る。配点は最小だが最低ライン想定があるため、ゼロ放置は不可。
Step 3|週次サイクルで回す
- 週初:今週のテーマ科目を決める(A分類優先)
- 平日:インプット(読み込み)とアウトプット(演習)を2:1で
- 週末:本番形式の演習で到達度を再測定→翌週の配分を更新
- 直前期(試験日公表後):比率を1:2に反転し、120分・60問想定の通し演習を繰り返す
勉強時間について
「○時間で合格」という確定情報は存在しないため、当メディアは掲載しません。時間は目的ではなく結果です。到達度(科目別の正答率)だけを管理指標にする方が、時間を数えるより着実に合格に近づきます。
注意点・よくある失敗
- 配点の大きい実務・倫理を後回しにして、得意な財務ばかり勉強する(配点と逆行)。
- 倫理を直前の暗記で済ませようとする(判断問題に対応できない)。
- 試験詳細の公表を見落とす。日程・方式が確定した時点で計画の後半を組み直す前提でいる(最新は試験情報)。
比較軸をそろえると、判断理由を説明しやすくなります
選ぶ前に条件を確認することで、料金や印象だけで結論を急ぐことを避けられます。
制度・料金・提供内容は更新されます
本記事の数値・制度情報は記載の確認日時点のものです。申込前に各公式ページで最新情報をご確認ください。
よくある質問
中小M&Aガイドライン第3版の通読が起点です。全科目の土台になり、無料で入手できます。並行して現在地を測定し、配分を決めてください。
一律の答えはありません。週単位で「A分類科目の正答率が上がっているか」を確認し、上がっていなければ配分か方法を変える、という運用が現実的です。
第1回実施前のため過去問は存在しません。検討会資料3の出題項目リストと想定配点が、現時点で最も公式に近い「出題の地図」です。本番形式の演習は60問の無料模試で代替できます。
一次資料・参考資料
- 一次資料中小企業庁「中小M&A市場の改革に向けた検討会(第4回)」資料2・資料3(2026年3月17日)確認日:2026-08-29
- 一次資料中小企業庁「中小M&Aガイドライン(第3版)」確認日:2026-08-29
更新・訂正履歴
- 初回公開
記載の数値・制度情報は2026-08-29時点で一次資料・公式情報を確認したものです。更新・訂正時はこの履歴に日付と理由を記載します。
読んだ内容を、無料の確認へつなげる
学習配分の起点になる「科目別の現在地」を20問で測定できます。