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中小企業M&A実務能力・倫理検定試験の財務・税務13問。簿記なしで選ぶ本の基準

先に結論

中小M&A資格試験(正式名称は中小企業M&A実務能力・倫理検定試験)の財務・税務は、全60問程度のうち13問程度です(経済産業省、2026年10月30日公表)。別紙「出題科目詳細」の財務・税務は、本記事の数え方で26項目に及びます。簿記資格がない人は、項目を「基礎で取れる」「スキーム別で差がつく」「後回し」に分け、PL・BS・CFの読み方から始まり、のれんと株式譲渡・事業譲渡の税務まで載る本を1冊だけ選びます(本記事の整理)。簿記2級の要否は公表資料に記載がなく、断定しません。

開いたリングノートの上の電卓と青いボールペン、ノートパソコンの端
写真:イメージ(Pexels/撮影:Jakub Zerdzicki)

この記事の結論

  1. 01

    中小企業M&A実務能力・倫理検定試験(中小M&A資格試験として検討されてきた試験。中小企業庁、2026年10月30日公表)の財務・税務は13問程度で、M&A実務22問程度・倫理・行動規範15問程度に次ぐ出題数(経済産業省 ニュースリリース、2026-11-01確認)。

  2. 02

    別紙「出題科目詳細」の財務・税務は、財務基礎・企業結合会計・連結会計・資金調達・バリュエーション・財務DD・最終契約・税務基礎・スキーム別の税務・組織再編税制・グループ通算制度・税務DDの項目で構成され、簿記については「簿記の基礎知識(簿記原理、会計帳簿、決算処理)」と書かれているだけで、級や検定名の指定はない(2026-11-01確認)。

  3. 03

    本記事は26の項目を「基礎で取れる(9項目)」「スキーム別で差がつく(10項目)」「後回し(7項目)」に分ける。項目別の出題数と難度は公表されていないため、この分け方は簿記資格がない人が短期間で得点に結びつけやすい順に並べた本記事の整理であり、「後回し」は捨てるという意味ではない。

  4. 04

    本を選ぶ基準は5条件(PL・BS・CFのつながりから始まる/のれんと取得原価の配分(PPA)の説明がある/株式譲渡・事業譲渡の税務を売り手と買い手で比べている/法令基準日 令和8年3月末日に合う版/1か月で読み切れる分量)。この5条件を満たす本が1冊あれば、簿記の級を取りにいかなくても基礎とスキーム別の19項目に届く。

  5. 05

    買う本は1冊に絞り、バリュエーションと譲渡額は中小M&Aガイドライン(第3版)の参考資料2「中小M&Aの譲渡額の算定方法」、会計・税務の知識の全体像はスキルマップ資料という無料資料2本で補う。

01

財務・税務13問程度には何が出る? 別紙「出題科目詳細」の項目(最終確認日:2026-11-01)

中小企業M&A実務能力・倫理検定試験の財務・税務は、経済産業省のニュースリリース「令和8年度中小企業M&A実務能力・倫理検定試験を実施します」(2026年10月30日)で13問程度と公表され、全60問程度・120分・多肢選択式(四肢択一)・CBT方式の試験の一科目です(2026-11-01確認)。試験日は2027年1月28日(木)・29日(金)・30日(土)のうち受検者が選ぶ1日で、受検料・申込方法は「11月中に、具体的な受検申込み方法等を記載した受検案内を公表予定です。」と中小企業庁が発表しています(2026-11-01確認)。試験の全体像は本体の試験情報にまとめています。(当メディア運営者が提供するサービスです)

別紙「令和8年度中小企業M&A実務能力・倫理検定試験 出題科目詳細」は、財務・税務を「財務・税務(オペレーションに必要な財務・税務知識)」という大項目の下に、中項目・小項目の表で示しています。出題にあたって適用される法令・制度の基準日は令和8年3月末日です(経済産業省 別紙「出題科目詳細」、2026-11-01確認)。本記事は、この表の項目を次のとおり26に数えました。

別紙「出題科目詳細」の財務・税務の項目(経済産業省、2026年10月30日公表、2026-11-01確認。括弧内は別紙の小項目の表記)
区分(別紙の中項目。※は複数の中項目を本記事でまとめたもの)項目(別紙の表記)
財務基礎簿記の基礎知識(簿記原理、会計帳簿、決算処理)/企業会計の基礎知識(損益計算書(PL)、貸借対照表(BS)、キャッシュ・フロー計算書(CF)、会計ディスクロージャー)/税務会計の基礎知識(益金と損金、課税所得と税額)/原価計算の基礎知識(原価概念、原価計算の種類、原価情報の利用)/資金管理の基礎知識(資金調達・運用、資金繰り・資金計画、キャッシュ・フロー管理)/会計基準に関する基礎知識(中小企業会計基準、税務基準)
スキームの初期的な検討(財務上の留意事項)各種スキームに伴う会計処理に関する基礎知識
企業結合会計株式譲渡、事業譲渡/合併・分割の簡易処理/取得原価の配分(PPA)/のれん
連結会計簡易的な連結財務諸表の作成/中小企業での連結免除要件
M&Aに伴う資金調達に関する基礎知識銀行融資、公的融資の基本概念/LBOの基本概念(LBOの仕組みと目的、レバレッジの考え方等)
バリュエーション/財務DD/最終契約※バリュエーションに関する財務知識/調査事項に関する財務知識/譲渡額に関する財務知識
税務基礎各種税金の基本部分、考え方に関する基礎知識(法人税、所得税(株式譲渡課税、事業譲渡課税等)、消費税、贈与税、相続税、印紙税、不動産取得税、登録免許税等)/源泉徴収制度に関する基礎知識/役員退職金に関する税務知識/不動産評価に関する税務知識
スキームの初期的な検討(税務上の留意事項)取引形態の税務影響に関する税務知識
スキーム別の税務面に関する考え方株式譲渡/事業譲渡/会社分割
配当・組織再編・グループ税制※配当・自己株買い、現物分配(実施方法・税額等)に関する税務知識/組織再編税制に関する基礎知識/グループ通算制度に関する基礎知識/グループ法人税制に関する基礎知識
税務DD/最終契約※調査事項に関する税務知識/表明保証に関する税務知識

項目の幅は簿記原理から組織再編税制・グループ通算制度まであり、13問程度という出題数に対して広い範囲です。全部を同じ深さで学ぶ計画は、簿記資格がない人ほど途中で止まります。

別紙「出題科目詳細」の財務・税務26項目を、左から「基礎で取れる」9項目、「スキーム別で差がつく」10項目、「後回し」7項目の3段に上から並べた図
図1:財務・税務13問程度の26項目は「基礎で取れる」「スキーム別で差がつく」「後回し」の3つに分けて取りにいく(経済産業省 別紙「出題科目詳細」をもとにした本記事の整理、2026-11-01確認)
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財務・税務が本当に弱点なのか、それとも別の科目に穴があるのかを、中小企業M&A実務能力・倫理検定試験(中小M&A資格試験)の4科目の側から20問で確かめてから、1冊を選んでください(当メディア運営者が提供するサービスです)。

02

どの項目から取りにいく? 「基礎で取れる/スキーム別で差がつく/後回し」の3分類

中小企業M&A実務能力・倫理検定試験の財務・税務26項目を、本記事は「基礎で取れる」9項目、「スキーム別で差がつく」10項目、「後回し」7項目に分けます(経済産業省 別紙「出題科目詳細」をもとにした本記事の整理、2026-11-01確認)。分ける基準は、簿記資格がない人が2026年11月から2027年1月の試験日までに、得点に結びつけやすい順です。公表資料に項目別の出題数や難度はないため、この分類は出題の予想ではありません。

財務・税務26項目の3分類と、それぞれを何で学ぶか(本記事の整理、2026-11-01確認)
分類項目この分類にした理由主に使う資料
基礎で取れる(9項目)簿記の基礎知識/企業会計の基礎知識/税務会計の基礎知識/会計基準に関する基礎知識/資金管理の基礎知識/各種税金の基本部分/源泉徴収制度/役員退職金/銀行融資、公的融資の基本概念決算書の読み方と税金の基本で、M&Aに固有の論点が少ない。財務・税務の基礎書1冊で届く買う本1冊(5条件を満たすもの)
スキーム別で差がつく(10項目)スキームの初期的な検討(財務上・税務上)/企業結合会計(株式譲渡、事業譲渡、合併・分割の簡易処理、PPA、のれん)/スキーム別の税務面(株式譲渡・事業譲渡・会社分割)/バリュエーション/財務DD/譲渡額/税務DD/表明保証に関する税務/組織再編税制の基礎株式譲渡か事業譲渡かで会計処理と税目が変わる。簿記の教材には載らず、M&Aの本か公的資料でしか学べない買う本1冊+中小M&Aガイドライン(第3版)参考資料2+スキルマップ資料
後回し(7項目)原価計算の基礎知識/連結会計(簡易連結・連結免除要件)/LBOの基本概念/不動産評価に関する税務知識/配当・自己株買い、現物分配/グループ通算制度/グループ法人税制前提知識が多い、または中小企業の株式譲渡・事業譲渡の典型案件で出番が限られる。基礎とスキーム別が済んでから一巡する別紙の項目名を見出しに、買った本の該当章と公的資料で一巡

「後回し」は捨てるという意味ではありません。中小企業庁の検討会資料(第4回・2026年3月17日)では科目別50%程度の最低基準が想定されていました(2026年10月30日の公表資料に合格基準の記載はなく、確定ではありません)。後回しの7項目も、2027年1月に用語と考え方を一巡しておきます。

分類の使い方は、順番を固定することです。11月に「基礎で取れる」9項目を本で押さえ、12月に「スキーム別で差がつく」10項目を本と無料資料で積み、1月に「後回し」7項目を一巡して全科目の演習に戻る、という順です。自分がどの分類まで届いているかは、財務・税務だけでなく4科目をまとめて測ると、財務に時間を寄せすぎる失敗を防げます。20問の診断で科目別の弱点を確かめられます(当メディア運営者が提供するサービスです)。

03

簿記2級は要る? 別紙に簿記はどう書かれているか

中小企業M&A実務能力・倫理検定試験の別紙「出題科目詳細」は、財務・税務の最初の項目に「簿記の基礎知識(簿記原理、会計帳簿、決算処理)」を置いていますが、簿記検定の級や検定名は書いていません(経済産業省、2026-11-01確認)。受検資格も「年齢、学歴等に関係なく誰でも受検することができます。」と公表されており、簿記の級が受検の条件になることはありません(経済産業省 ニュースリリース、2026-11-01確認)。

簿記2級相当の知識が要るかどうかは、公表資料に記載がなく、本記事は断定しません。判断の材料は次の3つです。

  • 別紙の「簿記の基礎知識」は、簿記原理・会計帳簿・決算処理の3語で示されている。仕訳から決算書ができるまでの流れを説明できれば、この項目の入口には立てる。
  • 財務・税務の他の25項目は、決算書を読んだうえで企業結合会計・税務・バリュエーションにつなげる内容で、簿記検定の出題範囲とは重なりが小さい。級の学習に時間を使うほど、こちらに回す時間が減る。
  • 中小企業庁のスキルマップ資料(2025年4月)で簿記検定が出てくるのは、契約締結時に依頼者へ説明する担当者の保有資格の例(「その他会計に関する検定(簿記検定、ビジネス会計検定等)等」)であり、学習の前提条件としてではない(2026-11-01確認)。

決算書をほとんど読んだことがない人は、簿記の基礎教材の「取引が決算書に載るまで」の範囲だけを先に読み、級の受験はしない、という選択ができます。M&A資格全般で簿記の級がどう扱われているかと、財務が苦手な人の8週間の学習順はM&A資格に簿記は必要かに分けて書いています。本記事はその先、同検定試験の財務・税務13問程度に向けて何を1冊買うかに絞ります。

04

本は何を基準に選ぶ? 5条件チェック

中小企業M&A実務能力・倫理検定試験の財務・税務13問程度に向けて買う本は、本記事では5条件で1冊に絞ります(経済産業省 別紙「出題科目詳細」の項目をもとにした本記事の整理、2026-11-01確認)。書名で選ぶのではなく、書店や通販の目次と奥付で5条件を確かめます。公式テキストは中小企業庁・経済産業省の公表資料に案内がなく(2026-11-01確認)、市販書から選ぶしかないためです。

財務・税務の本を1冊選ぶ5条件を上から順に並べたチェックリストの図。PL・BS・CFの読み方から始まる、のれんとPPAの説明、株式譲渡と事業譲渡の税務比較、法令基準日に合う版、1か月で読み切れる分量
図2:簿記なしで財務・税務の本を1冊選ぶ5条件。目次と奥付で確かめられる項目だけにした(経済産業省 別紙「出題科目詳細」をもとにした本記事の整理、2026-11-01確認)
財務・税務の本を選ぶ5条件と、対応する別紙の項目・確かめ方(本記事の整理、2026-11-01確認)
条件対応する別紙の項目目次・奥付での確かめ方外れる本の例
1. 損益計算書(PL)・貸借対照表(BS)・キャッシュ・フロー計算書(CF)のつながりの説明から始まる企業会計の基礎知識/簿記の基礎知識/資金管理の基礎知識第1章か第2章に3つの決算書の関係の章がある仕訳の練習問題が本の大半を占める簿記検定の対策書
2. 企業結合会計の章に「のれん」と「取得原価の配分(PPA)」の説明がある企業結合会計/スキームの初期的な検討(財務上の留意事項)索引に「のれん」「PPA」「取得原価の配分」がある上場企業の会計基準の条文解説が中心で、中小企業の株式譲渡・事業譲渡に触れない本
3. 株式譲渡・事業譲渡(できれば会社分割)の税務を、売り手と買い手の立場で比べた章か表があるスキーム別の税務面に関する考え方/各種税金の基本部分(法人税、所得税(株式譲渡課税、事業譲渡課税等)、消費税)/役員退職金目次に「株式譲渡」「事業譲渡」が並び、税目ごとの比較表がある相続・贈与の税務だけを扱う事業承継の本
4. 法令基準日 令和8年3月末日に合う版全項目(別紙「出題にあたって適用される法令・制度の基準日は令和8年3月末日です。」)奥付の発行年月と「◯年◯月◯日現在の法令による」の記載を見る。2026年3月末時点の法令・会計基準に基づく版を選ぶ基準日より後の改正を前提に書き換えた版、改訂が止まって数年たつ版
5. 1か月で読み切れる分量(学習計画上の条件)ページ数と章の数を見る。本記事の目安は200ページ前後まで辞典型の実務書、複数巻のシリーズ

5条件を満たす本は、「基礎で取れる」9項目と「スキーム別で差がつく」10項目の計19項目に1冊で届きます。条件2と条件3のどちらかが欠ける本は2冊目が必要になるため、買い足すより条件を満たす1冊を探し直します。

条件4の法令基準日は、財務・税務で影響がいちばん大きい条件です。別紙は「出題にあたって適用される法令・制度の基準日は令和8年3月末日です。」としています(経済産業省、2026-11-01確認)。税制は毎年変わるため、奥付の年月だけで判断せず、「何年何月現在の法令か」の記載を見てください。

05

「買う1冊+無料資料2本」の最小構成はどう組む?

中小企業M&A実務能力・倫理検定試験の財務・税務13問程度に備える最小構成は、本記事では「買う1冊+無料資料2本」です(中小企業庁の公表資料をもとにした本記事の整理、2026-11-01確認)。無料資料は中小企業庁のページで公開されているもので、費用は0円です。

買う本1冊と無料資料2本(中小M&Aガイドライン第3版の参考資料2、スキルマップ資料)を3つのブロックで並べ、それぞれが受け持つ財務・税務の項目を示した図
図3:財務・税務13問程度は「買う1冊+無料資料2本」で備える。バリュエーションと譲渡額は参考資料2、知識の全体像はスキルマップが受け持つ(中小企業庁、2026-11-01確認)
「買う1冊+無料資料2本」の役割分担(費用は0円の資料を含む、中小企業庁のページ、2026-11-01確認)
資料入手受け持つ項目読み方
買う1冊(5条件を満たす財務・税務の基礎書)書店・通販基礎で取れる9項目、企業結合会計、スキーム別の税務面、組織再編税制の基礎11月に第1章から通読。12月に株式譲渡・事業譲渡の章を読み直す
中小M&Aガイドライン(第3版)参考資料2「中小M&Aの譲渡額の算定方法」中小企業庁のページで無料バリュエーションに関する財務知識/譲渡額に関する財務知識参考資料2が挙げる簿価純資産法・時価純資産法・類似会社比較法(マルチプル法)などの考え方を押さえる(参考資料2にDCFの語は出てこない。2026-11-01確認)
中小企業庁「中小M&A専門人材(個人)向け 使命、倫理・行動規範、知識スキルマップ」(2025年4月)中小企業庁のページで無料会計/税務(ストラクチャリング、会計処理/税務処理、簿外債務/税務リスク)、ファイナンス(企業価値評価、資金調達(株式/借入))の全体像財務DD・税務DDで何を調べるかを、知識の全体図の項目名で確かめる

別紙「出題科目詳細」そのものも、学習の進み具合を確かめるチェックリストとして使えます。26項目を印刷し、本と無料資料のどこで学んだかを項目ごとに書き込むと、読んでいない項目が残らず、「後回し」の7項目を1月に一巡するときの抜けも見つかります。

無料資料のうち参考資料2は、企業価値評価の算定方法を深く学ぶ入口にもなります。評価だけを手法別に学ぶ順番と教材はM&Aの企業価値評価の勉強法に分けています。無料の一次資料だけで4科目をどう組むかは中小M&A資格試験の独学が全体像です。

06

11月から1月まで、財務・税務にどれだけ時間を割く?

中小企業M&A実務能力・倫理検定試験の初日2027年1月28日まで、2026年11月1日から数えて88日です(経済産業省 ニュースリリース、2026-11-01確認)。財務・税務は13問程度で全60問程度の約2割にあたるため、本記事の目安では学習時間も全体の2割程度にとどめ、残りをM&A実務22問程度・倫理・行動規範15問程度・法務10問程度に回します。

財務・税務の3分類を88日にどう置くか(本記事の目安、2026-11-01時点)
期間財務・税務でやること使う資料終えたときの状態
2026年11月「基礎で取れる」9項目。買う1冊を第1章から通読し、PL・BS・CFのつながりと税金の基本を自分の言葉で説明する買う1冊決算書の3表の関係と、法人税・所得税・消費税の基本を説明できる
2026年12月「スキーム別で差がつく」10項目。株式譲渡と事業譲渡で会計処理と税目がどう変わるかを表にする。譲渡額の算定方法を参考資料2で押さえる買う1冊+参考資料2+スキルマップのれん・PPA・株式譲渡と事業譲渡の税務の違いを説明できる
2027年1月「後回し」7項目を用語と考え方だけ一巡し、4科目の通し演習に戻る別紙の項目名+買った本の該当章26項目のうち見たことのない項目がない

12月の終わりに、株式譲渡と事業譲渡の違いを「会計処理」「売り手の税金」「買い手の税金」の3行で書けるかを確かめます。書けなければ1月の前半をそこに使い、「後回し」の一巡は1月後半に回します。

金融業務2級 事業承継・M&Aコースの問題集など、ほかの検定の教材で財務・税務の演習を補うかどうかは、法令基準日が検定ごとに違う点を含めて金融業務2級の問題集は使えるかで章別に判断しています。

07

注意点・よくある失敗

  • 簿記2級の受験を先に決めてしまう。公表資料に級の指定はなく(2026-11-01確認)、級の学習に使った時間の分だけ、企業結合会計やスキーム別の税務に回す時間が減ります。
  • 「後回し」の7項目を捨てる。中小企業庁の検討会資料(第4回・2026年3月17日)では科目別50%程度の最低基準が想定されており(確定ではありません)、用語と考え方の一巡は必要です。
  • 財務が苦手だからと、財務・税務の本を2冊も3冊も買う。13問程度に対して本記事の構成は1冊+無料資料2本で、買い足すより条件を満たす1冊を探し直すほうが早く済みます。
  • 奥付の年月だけで版を選ぶ。法令基準日は令和8年3月末日で、「何年何月現在の法令か」の記載を確かめないと、基準日より後の改正を前提にした記述を覚えてしまいます。
  • 仕訳の練習が中心の本で財務・税務を学ぶ。別紙の財務・税務26項目のうち、仕訳の技能が中心になるのは「簿記の基礎知識」の1項目です。
  • 財務・税務に学習時間の半分を使う。出題数は13問程度で、M&A実務22問程度と倫理・行動規範15問程度のほうが多い配分です。
  • 項目別の難度や出題数が公表されたと思い込む。本記事の3分類は本記事の整理で、経済産業省・中小企業庁の資料に項目別の出題数はありません(2026-11-01確認)。

よくある質問

中小企業M&A実務能力・倫理検定試験の財務・税務は13問程度です。全60問程度の内訳は、M&A実務22問程度(中小M&A市場動向・中小企業政策関連を含む)、財務・税務13問程度、法務10問程度、倫理・行動規範15問程度と公表されています(経済産業省 ニュースリリース、2026年10月30日、2026-11-01確認)。

中小企業M&A実務能力・倫理検定試験の受検資格は「年齢、学歴等に関係なく誰でも受検することができます。」と公表されており、簿記の級は受検の条件ではありません。別紙「出題科目詳細」は財務・税務の最初の項目に「簿記の基礎知識(簿記原理、会計帳簿、決算処理)」を置いていますが、級や検定名の指定はなく、2級相当の知識が要るかどうかを示した公表資料はありません(2026-11-01確認)。

財務・税務13問程度に向けて買う本は、本記事の整理では1冊です。PL・BS・CFのつながりから始まり、のれんと取得原価の配分(PPA)、株式譲渡・事業譲渡の税務の比較が載り、法令基準日 令和8年3月末日に合う版で、1か月で読み切れる分量という5条件を満たす本を選び、バリュエーションと譲渡額は中小企業庁の無料資料で補います。

本記事の整理では、原価計算の基礎知識、連結会計、LBOの基本概念、不動産評価に関する税務知識、配当・自己株買い・現物分配、グループ通算制度、グループ法人税制の7項目を「後回し」に分けています。これは簿記資格がない人が短期間で得点に結びつけやすい順に並べた本記事の整理で、出題数や難度の公表に基づくものではなく、1月に用語と考え方を一巡することを前提にしています。

中小企業M&A実務能力・倫理検定試験の出題に適用される法令・制度の基準日は令和8年3月末日です(経済産業省 別紙「出題科目詳細」、2026-11-01確認)。2026年3月末時点の法令・会計基準に基づく版を選び、奥付の発行年月だけでなく「何年何月現在の法令か」の記載で確かめてください。

税理士・公認会計士は財務・税務の「基礎で取れる」9項目と税務の項目は得意領域です。一方で、企業結合会計の中小企業向けの簡易処理や、財務DD・税務DDで調べる事項、譲渡額の算定方法は、日常業務で扱っていなければ別紙の項目名で確かめる価値があります。学習時間は、M&A実務と倫理・行動規範に寄せるのが本記事の目安です。

一次資料・参考資料

更新・訂正履歴

  1. 初回公開

    公開時に、記載の数値・制度情報を一次資料・公式情報で確認しました。

開示

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