先に結論
金融業務3級 事業承継・M&Aコースに、公式の勉強時間の目安はありません。代わりの単位になるのは問題集の周回数で、事業承継の相談を実務で受けているなら3週・2周、実務経験が浅いなら6週・3周、業務外なら10週・3周+教材での補強が目安です。合格ラインは100点満点で60点以上、出題は四答択一式50問・100分なので、狙うのは50問中30問です。受験日を先に予約し、3日前を変更の締切として逆算してください。
この記事の結論
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「○時間」という公式の目安はない。きんざいの種目別ガイド、認定制度の案内ページ、受験者ポータルを2026年10月6日に確認したが、どこにも学習時間は書かれていない。出所の書かれていない時間数を計画の前提に置かない。
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到達点は「50問中30問」。合格基準は100点満点で60点以上、出題は四答択一式50問。配点の内訳は公表されていないため、均等配点として単純計算した1問2点・30問正解を本記事の目安に置く。
- 03
計画の単位は問題集の周回数。3週プランは2周(2周目は間違いのみ)、6週プランは3周、10週プランは3周+通信教育で補強が目安。
- 04
配分は4分野(事業承継の事前準備等/親族内・従業員承継の実務/社外承継(M&A)の実務/コンサルティングの実務)で決める。分野別の出題数・配点は公表されていないため、1周目で数えた間違いの数に寄せる。
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確認した範囲では、ベーシック編に試験対策の映像講義の案内はない(2級には案内がある)。対応教材は問題集と通信教育の2本なので、年度版の問題集を1冊決めることが対策の中心になる。
公式の勉強時間の目安はない(最終確認日:2026-10-06)
検索結果に並ぶ「勉強時間○時間」の出どころを先に確かめておきます。きんざいの種目別ガイドには試験の仕様が一通り書かれていますが、学習時間の欄はありません。認定制度の4段階を案内する「事業承継・M&A」ページにも、ベーシック編の対応教材の名称はあっても時間の目安はありません。受験者ポータルにも記載はありません。つまり時間数を基準にすると、確かめようのない数字に計画を預けることになります。そこで本記事は、確かめられる量——問題集を何周したか、どの分野で何問間違えたか——だけで計画を組みます。
| 計画に効く項目 | 公式ページの記載(2026年10月6日確認) |
|---|---|
| 試験時間・出題形式 | 100分・「四答択一式50問」。総合問題はない |
| 合格基準 | 「100点満点で60点以上」 |
| 受験料 | 5,500円(税込) |
| 出題範囲 | 事業承継の事前準備等/親族内・従業員承継の実務/社外承継(M&A)の実務/コンサルティングの実務 |
| 法令基準日 | 「2026年7月1日現在施行の法令等に基づくものとします」(受験者ポータル) |
| 学習時間の目安 | 記載なし |
| 分野別の出題数・配点 | 記載なし |
受験資格・対象者・認定名称・予約方法といった基本仕様は金融業務3級 事業承継・M&Aコースの難易度・受験料と2級の違いにまとめてあります。ここから先は、問題集を買った日から受験日までの組み立てだけを書きます。
比べた条件のまま、いまの理解度を無料で確認できます。
3級の4分野ではなく、国が創設を進めている中小M&A資格試験の4科目を前提に現在地を20問で測るものです。3級の弱点は問題集の1周目で、新試験側の弱点はこの診断で、と役割を分けてお使いください(当メディア運営者が提供するサービスです)。
到達点は「50問中30問」から逆算する
合格基準は100点満点で60点以上です。出題は四答択一式50問のみで、2級にある総合問題10題はありません。配点の内訳は公表されていないため、本記事では50問・100点満点から単純計算した1問2点を目安とし、到達点を「30問正解」と置きます。
この置き方の利点は、1周したあとに「あと何問」で残りの作業量を数えられることです。50問のうち20問は落としてよい計算になるため、4分野のうち1分野が弱くても、他の3分野で取り切れば届く余地があります。一方で、4分野すべてが手薄なまま本番に臨むと、どの分野でも取りこぼしが出て30問に届きません。
- 問題集の1周目は「正答率◯%」ではなく「◯問中◯問を間違えた」と問数で記録する
- 間違いが1分野に集中しているなら、後半の配分をその分野に寄せる
- 間違いが4分野に散っているなら、周回数を増やす方向に計画を切り替える
- 計算問題は試験画面上に表示される電卓を利用できる。私物の計算機は持ち込めないため、その操作だけで完結する手順に慣れておく
- 2周目以降は「間違えた問題のみ」に絞り、解き直しの回数ではなく「連続で正解した回数」で潰す
3週・6週・10週の3プラン(問題集の周回数で組む)
週あたりに使える時間は人によって違うため、表に時間は入れていません。各週の重点と問題集の周回だけを示します。空欄の「週あたり時間」は自分の数字で埋めてください。
| プラン | 前半の重点 | 後半の重点 | 問題集の周回 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 3週プラン | 第1週:4分野を均等に1周目。分野ごとの間違いを数える | 第2週:間違えた問題だけ2周目/第3週:全分野の見直しと計算問題の手順確認 | 2周(2周目は間違いのみ) | 事業承継の相談を実務で受けていて、4分野の用語が既知 |
| 6週プラン | 第1〜2週:分野1→2→3→4の順で1周目/第3週:間違いの多い2分野を集中 | 第4〜5週:全問2周目/第6週:3周目は間違いのみ+予備日 | 3周 | 金融機関の渉外・融資担当、会計事務所の職員で、事業承継の実務経験が浅い |
| 10週プラン | 第1〜4週:分野ごとに通信教育や中小M&Aガイドライン第3版で背景を読んでから1周目/第5週:間違いの棚卸し | 第6〜8週:全問2周目(間違いの多い分野に重点)/第9週:3周目/第10週:見直しと予備日 | 3周+教材で補強 | 事業承継もM&Aも業務外で、用語の確認から入る |
受験日は、計画の最終週に置いて初日に予約してしまいます。予約可能期間は「受験日の属する月を含んで4カ月前の月初より受験日の3日前まで」で、変更・キャンセルも受験日の3日前までできます。先に日付を押さえ、進み具合を見て3日前までに動かす——この運用が、計画が崩れたときの保険になります。
4分野の配分をどう決めるか
名称に「M&A」が入っていますが、社外承継(M&A)は4分野のうちの1つです。親族内・従業員承継の実務が独立した分野として立っているため、M&Aだけを学んで臨むと取りこぼします。
| 分野(公式の出題範囲) | 中心になる論点 | 時間が必要になりやすい人 |
|---|---|---|
| 事業承継の事前準備等 | 現状把握、承継の選択肢の整理、支援機関との連携 | 事業承継の相談窓口に立ったことがない方 |
| 親族内・従業員承継の実務 | 相続・贈与、自社株の移転、遺留分、従業員承継の進め方 | M&A業務が中心で、親族内承継を扱っていない方 |
| 社外承継(M&A)の実務 | 譲渡の流れ、仲介とFAの違い、中小M&Aガイドライン第3版の考え方 | 相続・税務が中心で、第三者承継を扱っていない方 |
| コンサルティングの実務 | 相談の受け方、提案の組み立て、専門家への引き継ぎ | 事務や審査の担当で、顧客提案の経験が少ない方 |
無料で読める一次資料として、中小企業庁の「中小M&Aガイドライン(第3版)」があります。社外承継(M&A)の実務とコンサルティングの実務の背景として使えるため、10週プランではここから入ると用語の定着が早くなります。
対応教材は、金融財政事情研究会の案内では問題集と通信教育の2本です。問題集は「2026年度版 金融業務3級 事業承継・M&Aコース試験問題集」で、対応問題集・参考書のページで定価2,200円・割引価格1,980円の表示を2026年10月6日に確認しました(割引の適用条件は同ページでご確認ください)。2級には試験対策の映像講義が案内されていますが、3級には確認した範囲では案内がありません。どの問題集を選ぶかで迷う場合はM&A資格のテキスト・問題集の選び方を参照してください。
2級の学習計画との違い
同じ「事業承継・M&Aコース」でも、3級と2級は計画の組み方が変わります。受験料は違う一方、問題集の価格はどちらも定価2,200円(割引価格1,980円)で同じです。何より総合問題の有無が対策の質を分けます。
| 計画に関わる差 | 3級 | 2級 |
|---|---|---|
| 総合問題 | ない(四答択一式50問のみ) | 「総合問題10題」が加わる |
| 合格ライン | 100点満点で60点以上 | 100点満点で70点以上 |
| 映像講義 | 確認した範囲では案内なし | 試験対策映像講義の案内がある |
| 問題集の価格 | 定価2,200円・割引価格1,980円 | 定価2,200円・割引価格1,980円(同額) |
| 最短プランの目安 | 3週・問題集2周(本記事) | 4週・問題集2周(2級の記事で示した目安) |
3級の合格は、M&Aシニアエキスパート養成スクールと事業承継シニアエキスパート養成スクールの「受講資格とはなりません」と種目別ガイドに明記されています。一方、両スクール(KINZAI Webアカデミー)の受講資格には、複数のルートの一つとして「事業承継・M&Aエキスパート認定者(試験合格者)」が挙げられています。これは2級の合格者に付与される認定名称です。検定からスクールへ進む道があるのは2級の側だと言えます。この非対称を知らずに3級から順に受けると、費用と時間が余分にかかります。2級の学習計画は金融業務2級 事業承継・M&Aコースの勉強時間で扱っています。
中小M&A資格試験との関係(別制度・免除なし)
中小企業庁が創設を進めている中小M&A資格試験は、きんざいの検定とは制度を設計する主体も目的も別です(実施事業は株式会社銀行研修社への委託が2026年5月1日に公表。確定した試験要項は2026年10月6日時点で未公表)。3級に受かれば新試験が免除になる、あるいは優遇されるという記述は、確認できた公表資料にはありませんでした。
学ぶ領域は一部重なります。新試験は企画競争募集要領で4科目(M&A実務/財務・税務/法務/倫理・行動規範)が示されており、3級の「社外承継(M&A)の実務」「コンサルティングの実務」は、新試験でも土台になる中小M&Aガイドライン第3版と扱う範囲が重なります。一方、3級の出題範囲には倫理・行動規範に相当する分野名は置かれていません。
そのため、3級の計画を進めながら新試験側の現在地も知りたい場合は、別のものさしが必要になります。無料の20問診断が測るのは新試験の4科目で、3級の4分野の弱点ではありません(当メディア運営者が提供する無料サービスです)。問題集で測るものと診断で測るものを混同しないでください。
注意点・よくある失敗
- 出所のない「勉強時間○時間」を前提に計画を組む(公式の目安はありません。周回数と間違いの問数で管理してください)。
- コース名の「M&A」に引かれて社外承継だけを仕上げ、親族内・従業員承継の分野を手つかずで残す。
- 1周目から完璧を目指して進みが止まる(1周目の目的は得点ではなく、間違いを数えることです)。
- 計画を立ててから受験日を探し、希望日の3日前を過ぎていて予約できない。
- 手元にある古い年度版の問題集で済ませる。問題文は2026年7月1日現在施行の法令等に基づきます。
- 私物の計算機を持ち込む前提で計算の手順を決める。自席への私物の持込みは認められておらず、計算問題で使えるのは試験画面上に表示される電卓です。
- 不合格の翌日に再受験を予約しようとする(受験者ポータルには「受験日の翌日から起算して5日間は、2度目の受験はできません」と記載されています)。
比較軸をそろえると、判断理由を説明しやすくなります
選ぶ前に条件を確認することで、料金や印象だけで結論を急ぐことを避けられます。
制度・料金・提供内容は更新されます
本記事の数値・制度情報は記載の確認日時点のものです。申込前に各公式ページで最新情報をご確認ください。
よくある質問
問題集の周回数から逆算すると、事業承継の相談を実務で受けている方は3週、渉外・融資担当や事務所職員で実務経験が浅い方は6週、事業承継もM&Aも業務外の方は10週です。公式の時間の目安はないため、これは周回数から割り出した本記事の区切りです。受験日の予約を先に入れ、3日前までに動かせる状態で進めてください。
3週プランで2周(2周目は間違いのみ)、6週・10週プランで3周です。ただし周回数そのものより、1周目の間違いを問数で記録して後半の配分を決めることが効きます。
公式の合格基準は「100点満点で60点以上」です。配点の内訳は公表されていないため、50問・100点満点から均等配点として計算すると1問2点・30問正解になります。これは本記事の計算で、公式が問ごとの配点を示しているものではありません。なお出題は四答択一式のみで総合問題を含まないため、独学で進める設計は可能です(資格別の可否はM&A資格は独学で取れるかで整理しています)。
事業承継の実務経験が浅く用語から入る段階なら、4分野を一巡して弱い領域を特定する用途に向きます。一方で事業承継税制や自社株評価を日常業務で扱っている方は、3級の出題分野の多くが既知になるため2級が本来の学習対象です。また上位の養成スクールを目指す場合は、2級が入口になります(理由は本文で整理しました)。
一次資料・参考資料
- 公式情報金融財政事情研究会 種目別ガイド 金融業務3級 事業承継・M&Aコース(狙い・対象者・受験資格・受験料・試験時間・出題形式・出題範囲・合格基準・認定名称・上位養成スクールの受講資格にならない旨。学習時間の目安の記載なし)確認日:2026-10-06
- 公式情報金融業務3級 事業承継・M&Aコース(CBT-Solutions 受験者ポータル。通年実施・予約可能期間・変更とキャンセル・再受験の制限・持込み・法令基準日・スコアレポートの手交)確認日:2026-10-06
- 公式情報金融財政事情研究会 種目別ガイド 金融業務2級 事業承継・M&Aコース(出題形式・試験時間・合格基準・受験料・出題範囲)確認日:2026-10-06
- 公式情報金融財政事情研究会 事業承継・M&A(認定制度の4段階とベーシック編の対応教材。学習時間の目安の記載なし)確認日:2026-10-06
- 公式情報金融財政事情研究会 金融業務能力検定 対応問題集・参考書(問題集の書名と価格)確認日:2026-10-06
- 公式情報金融財政事情研究会 金融業務2級 事業承継・M&Aコース 試験対策映像講義(2級向けの映像講義の案内)確認日:2026-10-06
- 公式情報金融財政事情研究会 KINZAI Webアカデミー M&Aシニアエキスパート(受講資格に事業承継・M&Aエキスパート認定者が挙げられている)確認日:2026-10-06
- 公式情報金融財政事情研究会 KINZAI Webアカデミー 事業承継シニアエキスパート(受講資格に事業承継・M&Aエキスパート認定者が挙げられている)確認日:2026-10-06
- 一次資料中小企業庁 中小M&Aガイドライン(第3版)確認日:2026-10-06
- 一次資料中小企業庁 中小M&A資格試験実施事業 企画競争募集要領(2026年3月27日。4科目の想定)確認日:2026-10-06
- 一次資料中小企業庁 中小M&A資格試験実施事業 委託先の採択結果(2026年5月1日公表)確認日:2026-10-06
更新・訂正履歴
- 初回公開
記載の数値・制度情報は2026-10-06時点で一次資料・公式情報を確認したものです。更新・訂正時はこの履歴に日付と理由を記載します。
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3級の4分野ではなく、国が創設を進めている中小M&A資格試験の4科目を前提に現在地を20問で測るものです。3級の弱点は問題集の1周目で、新試験側の弱点はこの診断で、と役割を分けてお使いください(当メディア運営者が提供するサービスです)。