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中小企業M&A実務能力・倫理検定試験の法務10問。無料資料と買う1冊の分担

先に結論

中小M&A資格試験として検討されてきた中小企業M&A実務能力・倫理検定試験の法務は、全60問程度のうち10問程度です(経済産業省、2026年10月30日公表)。別紙「出題科目詳細」の法務は8つの中項目からなり、本記事では法律名13と手続ごとの法律知識10の計23項目と数えます。判例及び係争を除く手続9項目と弁護士法の計10項目は中小M&Aガイドライン(第3版)と契約書サンプルで足り、会社法・民法・労働法・登記・判例の6項目は法務の入門書1冊で補います(本記事の整理)。

黒い机の上の金色の帯が入った木槌と台座、黒いバインダー
写真:イメージ(Pexels/撮影:Sora Shimazaki)

この記事の結論

  1. 01

    中小企業M&A実務能力・倫理検定試験(中小M&A資格試験として検討されてきた試験。中小企業庁、2026年10月30日公表)の法務は10問程度で、4科目のうち出題数が最も少ない(経済産業省 ニュースリリース、2026-11-06確認)。

  2. 02

    別紙「出題科目詳細」の法務は8つの中項目と11の小項目からなる。「法務基礎」の小項目「各種法律に関する基礎知識」に商法・会社法から弁護士法まで13の法律名が並び、残る7つの中項目に秘密保持・アドバイザリー(仲介・FA)契約・意向表明・基本合意・法務DD・表明保証・リスク事項・判例及び係争・最終契約・クロージングの法律知識10が並ぶ(2026-11-06確認)。本記事は法律名を1つずつ数え、計23項目として扱う。

  3. 03

    本記事はこの23項目を「無料の一次資料で足りる」10項目、「入門書1冊で補う」6項目、「用語と場面だけ押さえる」7項目に分ける。項目別の出題数は公表されておらず、この分け方は本記事の整理である。

  4. 04

    買う本は1冊で、分野は会社法の体系書ではなく「M&Aの手続の順に会社法・民法・労働法を扱う法務の入門書」。目次が手続の順、手法別に何が移るかの比較、中小企業の案件が前提、条項例が参考資料7と突き合わせられる、の4条件で選ぶ。

  5. 05

    法務は10問程度で全60問程度の約17%。2026年11月6日から試験初日の2027年1月28日まで83日あり、学習時間も約17%を目安に「無料資料→入門書→用語」の順で進める(本記事の目安)。

01

法務10問程度には何が出る? 別紙「出題科目詳細」の8つの中項目(最終確認日:2026-11-06)

中小企業M&A実務能力・倫理検定試験の法務は、経済産業省のニュースリリース「令和8年度中小企業M&A実務能力・倫理検定試験を実施します」(2026年10月30日)で10問程度と公表された科目です(2026-11-06確認)。試験はCBT方式・120分・多肢選択式(四肢択一)・全60問程度で、試験日は2027年1月28日(木)・29日(金)・30日(土)のうち受検者が選ぶ1日です。受検料・申込方法は未公表で、中小企業庁は「11月中に、具体的な受検申込み方法等を記載した受検案内を公表予定です。」としています(中小企業庁 同検定試験のページ、2026-11-06確認)。試験の全体像は本体の試験情報にまとめています(当メディア運営者が提供するサービスです)。

経済産業省の別紙「令和8年度中小企業M&A実務能力・倫理検定試験 出題科目詳細」は、法務を「法務(オペレーションに必要な法務知識)」という大項目の下に、8つの中項目と11の小項目で示しています。本記事では、小項目「各種法律に関する基礎知識」に並ぶ13の法律名を1つずつ数え、法律知識10と合わせて計23項目として扱います。出題にあたって適用される法令・制度の基準日は令和8年3月末日です(2026-11-06確認)。

別紙「出題科目詳細」の法務の中項目と小項目(経済産業省、2026年10月30日公表、2026-11-06確認。表記は原文どおり)
中項目小項目(原文)本記事の数え方
法務基礎各種法律に関する基礎知識(商法・会社法/民法/労働法/独占禁止法/金融商品取引法/外為法/不正防止競争法/商業登記法/不動産登記法/倒産法/不動産関連法/個人情報保護法/弁護士法)13項目
秘密保持契約秘密保持に関する法律知識1項目
アドバイザリー(仲介・FA)契約アドバイザリー(仲介・FA)契約に関する法律知識1項目
意向表明/基本合意意向表明に関する法律知識/基本合意に関する法律知識2項目
法務DD調査事項に関する法律知識1項目
最終契約表明保証に関する法律知識1項目
リスク/係争リスク事項に関する法律知識/判例及び係争に関する法律知識2項目
クロージング最終契約に関する法律知識/クロージングに関する法律知識2項目

別紙の法務には、M&A実務や財務・税務にある「スキームの初期的な検討」「バリュエーション」の項目はありません(2026-11-06確認)。法務の中項目は、秘密保持契約からクロージングまで、中小M&Aの手続の順にそのまま並んでいます。この並びが、無料資料で学べる範囲を決める手がかりになります。

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法務の入門書を買う前に、中小企業M&A実務能力・倫理検定試験(中小M&A資格試験)の4科目のどこが弱いかを20問で確かめると、法務に約17%の時間で足りるのか、もっと寄せるべきかが決まります(当メディア運営者が提供するサービスです)。

02

どの項目が無料の一次資料で足りる? 23項目の判断表

中小企業M&A実務能力・倫理検定試験の法務23項目のうち、本記事の整理では10項目が中小企業庁・経済産業省の公開資料(費用はかからない)で足ります(中小企業庁 中小M&Aガイドライン(第3版)と参考資料、2026-11-06確認)。中小M&Aガイドラインは2020年3月に初版、2023年9月に第2版、2024年8月に第3版と改訂され、参考資料7「各種契約書サンプル」は「2025年12月15日時点版」と注記されています(中小企業庁 中小M&Aガイドラインのページ、2026-11-06確認)。どちらも法令基準日の令和8年3月末日より前の時点です。

法務23項目を3つに分けた図。上から、無料の一次資料で足りる10項目(秘密保持から最終契約・クロージング、弁護士法)、次に入門書1冊で補う6項目(会社法・民法・労働法・登記・判例)、最後に用語と場面だけ押さえる7項目
図1:法務23項目は「無料資料で足りる10」「入門書で補う6」「用語と場面だけ7」に分けて学ぶ(経済産業省 別紙「出題科目詳細」をもとにした本記事の整理、2026-11-06確認)
法務23項目の判断表。無料の一次資料で読む所と、入門書で補う所(本記事の整理。資料の箇所は中小企業庁・経済産業省の各資料、2026-11-06確認)
項目(別紙)無料の一次資料で読む所入門書で補う所判定
秘密保持参考資料7「(2)秘密保持契約書サンプル」、ガイドライン第1章「秘密保持の徹底」(31ページ)なし無料で足りる
アドバイザリー(仲介・FA)契約参考資料7「(1)仲介契約書」サンプル、参考資料6のチェックリスト(10項目)、参考資料11 重要事項説明書サンプル、第2章「専任条項」「直接交渉の制限」「テール条項」(103〜104ページ)なし無料で足りる
意向表明/基本合意ガイドライン用語集「意向表明書」(20ページ)、第1章「基本合意の締結」(47ページ)、参考資料7「(3)基本合意書サンプル」なし無料で足りる(2項目)
調査事項(法務DD)第1章「デュー・ディリジェンス(DD)」(47ページ)、第2章の弁護士の支援内容「法務DD」(126ページ)なし無料で足りる
表明保証参考資料7「(4)株式譲渡契約書サンプル」第7条・第8条と別紙1・別紙2、第1章「表明保証の内容」(52ページ)なし無料で足りる
リスク事項参考資料12「最終契約におけるリスク事項についての説明書サンプル」(7つの見出し)、第1章「最終契約の交渉・締結」の①〜⑦(50〜55ページ)なし無料で足りる
最終契約/クロージング株式譲渡契約書サンプルの第4条(本株式譲渡の実行)・第5条と第6条(クロージングの前提条件)、参考資料7「(5)事業譲渡契約書サンプル」、第1章「クロージング」(56ページ)なし無料で足りる(2項目)
弁護士法中小企業庁 同検定試験のページの独占業務の記載、ガイドライン第2章の弁護士の節(123ページ〜)なし無料で足りる
商法・会社法参考資料1「中小M&Aの主な手法と特徴」(株式譲渡・事業譲渡・その他の手法)手法ごとの会社法上の手続(株主総会の決議、株式の譲渡承認など)入門書で補う
民法参考資料7の各サンプルの条項契約の成立、債務不履行・解除・損害賠償、契約不適合責任入門書で補う
労働法株式譲渡契約書サンプル別紙1の注記に「労働関係」の例示株式譲渡と事業譲渡で雇用がどう引き継がれるか入門書で補う
商業登記法/不動産登記法なしクロージング後の役員変更などの登記、事業譲渡で不動産を移すときの登記入門書で補う(2項目)
判例及び係争なし表明保証違反や補償をめぐる紛争の考え方入門書で補う
独占禁止法/金融商品取引法/外為法ガイドライン用語集の「中小M&A」の定義(上場株式を発行していない会社が前提、16ページ)企業結合の届出、上場会社の公開買付け、外国投資家の事前届出が何かを用語で用語と場面だけ(3項目)
不正競争防止法経済産業省「営業秘密~営業秘密を守り活用する~」(3つの要件、営業秘密管理指針は2025年3月改訂)秘密保持契約と営業秘密の関係用語と場面だけ
倒産法第2章の弁護士の支援内容「債務超過企業に対する中小M&A支援」(126ページ〜)破産・民事再生などの法的整理の名前と流れ用語と場面だけ
不動産関連法/個人情報保護法なし不動産の賃貸借・許認可の用語、DDで顧客・従業員の情報を開示するときの考え方用語と場面だけ(2項目)

無料資料で足りる10項目は、すべて中小M&Aの手続の中で交わす書面と、その書面の条項の話です。中小企業庁の参考資料7は、仲介契約書・秘密保持契約書・基本合意書・株式譲渡契約書・事業譲渡契約書の5つのサンプルを収めており(2026-11-06確認)、株式譲渡契約書サンプルには前提条件・表明及び保証・補償・競業避止(第13条第2項)・秘密保持義務の条項が並んでいます。別紙の法務の中項目をこのサンプルの条項名に重ねると、10項目の大半を1つの公開資料で一巡できます。中小企業庁のスキルマップ資料(2025年4月。2026年10月13日更新版)も、法務の知識として「リーガルリスク」「各種法令対応」「契約」「組織再編」を挙げており(2026-11-06確認)、契約と組織再編(手法)が中心になる点は別紙と同じです。

「用語と場面だけ」の7項目も捨てるという意味ではありません。中小企業庁の検討会資料(第4回・2026年3月17日)では科目別50%程度の最低基準が想定されていました(2026年10月30日の公表資料に合格基準の記載はなく、確定ではありません)。法律名を見て「M&Aのどの場面で出てくる法律か」を1行で言える状態にしておきます。

03

基礎書を1冊買うなら、どの分野をどんな基準で選ぶ?

中小企業M&A実務能力・倫理検定試験の法務10問程度に向けて買う本は、本記事の整理では「M&Aの手続の順に会社法・民法・労働法を扱う法務の入門書」1冊です(経済産業省 別紙「出題科目詳細」の項目をもとにした本記事の整理、2026-11-06確認)。公式テキストは中小企業庁の同検定試験のページに案内がなく(2026-11-06確認)、市販書から選ぶことになります。会社法の体系書や逐条解説は、入門書で補う6項目のうち1項目にしか効かず、10問程度に対しては厚すぎます。

法務の入門書を1冊に絞る4条件と、別紙の項目・確かめ方(本記事の整理、2026-11-06確認)
条件対応する別紙の項目目次・索引での確かめ方外れる本の例
1. 目次が手続の順(秘密保持契約→基本合意→法務DD→最終契約→クロージング)になっている法務の7つの中項目(秘密保持契約〜クロージング)章の並びが別紙の中項目の順とほぼ同じ会社法の条文の順に章が並ぶ体系書・逐条解説
2. 株式譲渡・事業譲渡・会社分割・合併で、契約・従業員・許認可・債務がどう移るかを比べた章がある商法・会社法/民法/労働法目次に手法の比較表、索引に「事業譲渡」「雇用」「許認可」がある1つの手法だけを扱う本、労働の論点に触れない本
3. 中小企業(非上場で株主が少ない会社)の案件を前提にしている法務全体(ガイドライン用語集の「中小M&A」の定義)まえがきの対象読者、事例の会社の規模上場会社の公開買付けや開示規制が大半を占める本
4. 表明保証・補償・前提条件の条項例があり、参考資料7と突き合わせられる表明保証/最終契約/クロージング/判例及び係争索引に「表明保証」「補償」「前提条件」、本文に条項の例文条項例のない概説書、書式だけを集めた書式集
法務の入門書を1冊選ぶ4条件を上から並べたチェックリストの図。目次が手続の順、手法別に何が移るかの比較、中小企業の案件が前提、表明保証などの条項例が参考資料7と突き合わせられる
図2:法務の入門書は4条件で1冊に絞る。どれも書店や通販の目次と索引で確かめられる(経済産業省 別紙「出題科目詳細」をもとにした本記事の整理、2026-11-06確認)

4条件を満たす1冊があれば、入門書で補う6項目と、無料資料で読んだ10項目の背景の両方に届きます。条件2が欠ける本は、会社法・労働法の論点ごとに2冊目が要るため、買い足すより条件を満たす1冊を探し直します。契約書の書式集は、参考資料7の5つのサンプルで代わりが利くため、法務10問程度のためには買いません。4科目の教材全体を、公式テキストがない前提でどう揃えるかは中小M&A資格のテキストと教材の選び方で整理しています。

版は、法令基準日の令和8年3月末日(2026年3月31日)に合うものを選びます。奥付の発行年月と「◯年◯月◯日現在の法令による」の記載で確かめる手順は法令基準日と教材の版の選び方にまとめています。

04

法務を学べば、契約書の作成や法律相談ができる?

中小企業庁の中小企業M&A実務能力・倫理検定試験のページは「本検定試験の合格は、既存の業法に基づく独占業務の実施を可能とするものではない」と書き、合格者が「業法に基づく独占業務(弁護士、公認会計士、税理士等の士業のみができる業務)に抵触しないよう留意を要します」としています(2026-11-06確認)。別紙の法務に「弁護士法」が置かれているのは、この境界を見分けるためと読めます。

中小M&Aガイドライン(第3版)の第2章は、弁護士の主な支援内容として「契約書等の作成・リーガルチェック」「法務DD」「債務超過企業に対する中小M&A支援」などを挙げています(中小企業庁、2026-11-06確認)。法務10問程度の学習の到達点は、条項を自分で書くことではなく、どの工程でどの法的論点が出るかを見分け、弁護士につなぐ場面を言えることに置くと、範囲を絞れます。資格ごとの法務の扱いと、ガイドラインを5段階で読む資格横断の順番はM&Aの法務の勉強に分けて書いています。本記事はその中から、同検定試験の法務10問程度で何を買い、何を無料で済ませるかに絞っています。

05

勉強はどの順番で、時間をどれだけかける?

中小企業M&A実務能力・倫理検定試験の法務は10問程度で、全60問程度の約17%にあたります(経済産業省 ニュースリリース、2026-11-06確認)。本記事の目安では、学習時間も全体の約17%(総学習時間100時間なら約17時間)にとどめ、残りをM&A実務22問程度・倫理・行動規範15問程度・財務・税務13問程度に回します。2026年11月6日から試験初日の2027年1月28日までは83日です。

2026年11月6日から2027年1月27日までの83日を3期に分けた横の時系列図。11月の25日間は無料資料10項目、12月の31日間は入門書で6項目、1月の27日間は用語7項目と通し演習。法務の配分は約17%
図3:83日の法務は「無料資料→入門書→用語」の順。時間は全体の約17%にとどめる(経済産業省 ニュースリリースをもとにした本記事の目安、2026-11-06確認)
法務23項目を83日にどう置くか(本記事の目安、2026年11月6日時点)
期間法務でやること使う資料終えたときの状態
2026年11月6日〜11月30日(25日間)無料資料で足りる10項目。参考資料7の5つのサンプルを、別紙の中項目の順に条項名だけ読む中小M&Aガイドライン(第3版)、参考資料6・7・11・12秘密保持契約からクロージングまで、どの書面にどの条項があるかを言える
2026年12月1日〜12月31日(31日間)入門書で補う6項目。株式譲渡と事業譲渡で、契約・従業員・登記がどう変わるかを表にする4条件を満たす入門書1冊手法別に何が移るか、表明保証違反のときに何が起きるかを説明できる
2027年1月1日〜1月27日(27日間)用語と場面だけの7項目を一巡し、4科目の通し演習に戻る入門書の該当箇所、経済産業省の営業秘密のページ13の法律名それぞれについて、M&Aのどの場面で出てくるかを1行で言える

公開資料を先に置くのは、費用がかからず、M&A実務22問程度と同じ資料で重ねて学べるためです。別紙のM&A実務にも「秘密保持契約書の作成(依頼者・支援機関間)」「アドバイザリー(仲介・FA)契約締結」が並んでおり(経済産業省 別紙「出題科目詳細」、2026-11-06確認)、11月の25日間は法務とM&A実務の両方の準備になります。入門書を12月に回すと、11月に読んだ条項名が「なぜその条項があるのか」の答えとしてつながります。

法務が本当に約17%の時間で足りるかは、人によって違います。法務が得意で財務・税務が弱い人は、財務・税務13問程度の本の選び方を財務・税務13問の記事で確かめ、そちらに時間を寄せます。どの科目に寄せるかは、20問の診断で4科目の弱点を見てから決められます(当メディア運営者が提供するサービスです)。

試験中の時間は、120分を出題数で割ると法務は20分です。本記事の整理では、1問1.5分で解いて15分、見直しの30分のうち出題数の比率で5分を法務に充て、合わせて20分を目安にします。

06

注意点・よくある失敗

  • 会社法の体系書を最初に買う。法務23項目のうち会社法は1項目で、10問程度に対して厚すぎます。
  • 契約書の書式集を買う。中小企業庁の参考資料7に5つの契約書サンプルがあり、法務10問程度の範囲では代わりが利きます。
  • 別紙の「不正防止競争法」の表記をそのまま覚え、教材の「不正競争防止法」と別の法律だと思い込む。
  • 「用語と場面だけ」の7項目を飛ばす。検討会資料(第4回・2026年3月17日)では科目別50%程度の最低基準が想定されていました(確定ではありません)。
  • 法務に学習時間の3割以上を使う。出題数は10問程度で、全60問程度の約17%です。
  • 項目別の出題数や難度が公表されたと思い込む。本記事の3分類は本記事の整理で、経済産業省・中小企業庁の資料に項目別の出題数はありません(2026-11-06確認)。

よくある質問

中小企業M&A実務能力・倫理検定試験の法務は10問程度です。全60問程度の内訳は、M&A実務22問程度(中小M&A市場動向・中小企業政策関連を含む)、財務・税務13問程度、法務10問程度、倫理・行動規範15問程度と公表されています(経済産業省 ニュースリリース、2026年10月30日、2026-11-06確認)。

経済産業省の別紙「出題科目詳細」は、法務の「各種法律に関する基礎知識」として、商法・会社法、民法、労働法、独占禁止法、金融商品取引法、外為法、不正競争防止法(別紙の表記は「不正防止競争法」)、商業登記法、不動産登記法、倒産法、不動産関連法、個人情報保護法、弁護士法の13を挙げています(2026-11-06確認)。

法務23項目のうち、秘密保持・アドバイザリー契約・意向表明・基本合意・法務DD・表明保証・リスク事項・最終契約・クロージング・弁護士法の10項目は、中小M&Aガイドライン(第3版)と参考資料の契約書サンプルで一通り学べるというのが本記事の判断です。会社法・民法・労働法・登記・判例の6項目は、入門書1冊で補うほうが早く済みます。

法務の本は、会社法の体系書ではなく、M&Aの手続の順に会社法・民法・労働法を扱う法務の入門書を1冊選ぶのが本記事の整理です。目次が手続の順、手法別に何が移るかの比較がある、中小企業の案件が前提、表明保証などの条項例があるという4条件を目次と索引で確かめます。

中小企業M&A実務能力・倫理検定試験の出題に適用される法令・制度の基準日は令和8年3月末日です(経済産業省 別紙「出題科目詳細」、2026-11-06確認)。2026年3月31日時点の法令に基づく版を、奥付の発行年月と「何年何月現在の法令か」の記載で選びます。

弁護士・司法書士にとって法務23項目の多くは得意領域ですが、仲介契約・FA契約の専任条項やテール条項、参考資料12のリスク事項の説明書のように、中小M&Aガイドラインに固有の内容は確かめる価値があります。学習時間はM&A実務と倫理・行動規範に寄せるのが本記事の目安です。

一次資料・参考資料

更新・訂正履歴

  1. 初回公開

    公開時に、記載の数値・制度情報を一次資料・公式情報で確認しました。

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