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JMAA認定M&AアドバイザーとM&Aスペシャリストの違い

結論を先に示し、根拠・比較・関連する疑問・一次資料の順に確認できます。

Answer first結論

先に結論

JMAA認定M&Aアドバイザーは「講座(事前動画7時間+教室研修半日)→修了試験→理事会の審査を経た正会員入会」、M&Aスペシャリストは「オンラインの検定試験→資格審査委員会の審査を経た入会」で取得します。割引を見込まない5年間の概算は、JMAAが講座経由で891,000円、M&Aスペシャリストが講座なしで203,000円です。会員サービスを独立開業に使うのか、受験資格のない試験でまず力を測るのかを決めてから選んでください。

Key takeaways

この記事の結論

  1. 01

    どちらも「試験に受かれば終わり」ではなく、協会の審査を経た入会と一体で資格が付与される実務家認定型。違いは入口で、JMAAは講座の受講が前提、M&Aスペシャリストは受験資格の制限がない検定試験が入口になる。

  2. 02

    試験の情報量に差がある。M&Aスペシャリストは一般知識問題と論述問題で120分・60%以上の正解で合格と公表されているが、JMAAの修了試験は形式も合格基準も確認した公式ページに記載がない。

  3. 03

    取得時の費用は、JMAAが講座198,000円+入会金33,000円(いずれも税込)、M&Aスペシャリストが入会費用38,000円(検定試験料11,000円はその内数)。講座を受ける場合でも115,000円。

  4. 04

    維持費の差が大きい。JMAAは月額会費11,000円(税込)を一年分一括で前払い(年132,000円)、M&Aスペシャリストは年会費33,000円。割引を見込まない5年の概算は891,000円と203,000円(講座ありなら280,000円)。

  5. 05

    受け方も違う。JMAAは東京・大阪・名古屋の教室研修に半日出向く必要があり、M&Aスペシャリストは講座・検定試験ともにオンライン開催。2026年度のM&Aスペシャリスト検定は残り1回(12月5日)。

01

2つの資格を11項目で比べる(最終確認日:2026-10-03)

項目JMAA認定M&Aアドバイザー(CMA)M&Aスペシャリスト
運営団体一般財団法人日本M&Aアドバイザー協会(2010年8月設立)一般社団法人日本経営管理協会(JIMA。昭和30年に前身団体として設立)
取得の流れM&A実務スキル養成講座の受講→修了試験→理事会の審査を経て正会員入会→資格付与・認定証書の発行検定試験に合格→入会申込書(兼職務経歴書)を提出→資格審査委員会の審査→入会と同時に資格取得・認定書(兼会員証)の送付
入口の条件講座の修了試験に合格した者、または協会が特別に認定した実務経験者「受験資格の制限はありません。」
講座の要否原則として必要(実績のある実務家は講座を経ずに審査で入会できる道が公式のよくある質問に示されている)任意(資格取得支援講座77,000円。受講を条件とする記載は確認できない)
試験の形式講座終了後の修了試験。形式の記載なし一般知識問題、論述問題(120分)。開始前に検定試験ガイダンス15分
合格基準記載なし60%以上の正解
受け方7時間の事前動画視聴+半日間の教室研修(13:00–17:00、東京・大阪・名古屋)講座・検定試験ともにオンライン開催
日程2026年10月〜11月の講座日程を公表(10月3日時点の掲載は10月17日〜11月24日の5回。各回定員5名、締切は開催日の1週間前)2026年度は2回。第37回(8月1日)は実施済み、第38回は12月5日(土)
取得時の費用講座198,000円(修了試験料込)+入会金33,000円(いずれも税込)入会費用38,000円(入会金5,000円+資格審査料11,000円+資格認定料22,000円。資格審査料はスペシャリスト会員の場合は検定試験料にあたる)
維持費月額会費11,000円(税込)。入会時に一年分を一括、途中退会でも返金なし年会費33,000円。期の途中の入会は月割計算
合否・結果記載なし受験より1ヶ月以内に合否通知を郵送

表で最も大きな違いは「試験の中身がどこまで公表されているか」です。M&Aスペシャリストは出題形式・時間・合格基準に加え、出題範囲の5分野(M&A実務・職業倫理・法務・会計・税務)と参考図書6冊まで公開されています。一方、JMAAは講座のカリキュラム(M&A概論、バリエーションとDD、M&Aの実務手順など全5章)は公開されていますが、修了試験の形式と合格基準は確認した公式ページに記載がありません。試験対策の材料を自分で集めたい人にはM&Aスペシャリスト、講座の内容に沿って修了試験を受ける流れでよい人にはJMAA、という差になります。

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02

取得の流れはどこが違うか

どちらも入会と資格の付与が一体ですが、試験と審査の順番、審査をする機関が違います。

段階JMAA認定M&AアドバイザーM&Aスペシャリスト
1. 申込講座の申込フォームから申込み、請求書を受け取り1週間以内に振込公式ページの申込フォームから申込み。締切は試験日の2週間前
2. 学習事前動画7時間を視聴し、半日の教室研修に出る任意。講座(7講座・時間割合計11時間30分、オンライン、定員20名)を受けるか、参考図書で準備する
3. 試験講座終了後に修了試験一般知識問題と論述問題を120分で解く
4. 審査規程の入会資格を満たすことを前提に、理事会の審査入会申込書(兼職務経歴書)を提出し、資格審査委員会の審査
5. 付与正会員として入会し、「JMAA認定M&Aアドバイザー」の付与と認定証書の発行入会と同時に資格を取得し、認定書(兼会員証)が送付される
不合格のとき次回の講座後に実施される資格試験だけを受験すると案内されている再受験の扱いは確認した公式ページに記載なし(次の開催回を待つことになる)

JMAAには、講座を経ずに入会する入口もあります。公式のよくある質問では「既にM&A仲介、アドバイザーの実績がある方は、当協会による審査(インタビュー、面談などケースに応じて)でご入会いただけることが可能です」と案内されています。すでに仲介・FAとして案件を手がけている人は、講座198,000円が要らない可能性があるため、申し込む前に協会へ確認する価値があります。

M&Aスペシャリストには、講座を経ない道が最初から開いています。受験資格の制限がなく、講座は任意です。逆に、過去問やサンプル問題の提供は資格案内ページに記載がなく、論述問題も含まれるため、独学で受けるなら準備の組み立ては自分で行うことになります(M&Aスペシャリストの過去問と参考図書)。

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取得時と5年間の費用を試算する(最終確認日:2026-10-03)

下の表は、確認できた公式の金額だけを使い、割引や月割を見込まずに置いた概算です。

ケース取得時(入会時)初年度の合計2〜5年目(4年分)5年間の累計
JMAA:講座を受けて入会(月額会費11,000円の区分)講座198,000円+入会金33,000円363,000円(会費1年分132,000円を含む)528,000円891,000円
JMAA:実績があり、講座を経ずに審査で入会入会金33,000円165,000円(同上)528,000円693,000円
JMAA:講座を受けて入会(従業員30名以上の組織の区分・月33,000円)講座198,000円+入会金33,000円627,000円(会費1年分396,000円を含む)1,584,000円2,211,000円
M&Aスペシャリスト:講座を受けずに受験入会費用38,000円(検定試験料11,000円を含む)71,000円(年会費33,000円を含む)132,000円203,000円
M&Aスペシャリスト:講座も受ける講座77,000円+入会費用38,000円148,000円(同上)132,000円280,000円

いちばん見落としやすいのは、M&Aスペシャリストの検定試験料の扱いです。入会費用の表で資格審査料11,000円に「※1スペシャリスト会員は、資格審査料の代わりに検定試験料となります。」と注記されており、検定試験料は38,000円の内数です。また「講座+試験88,000円」という公式表記は講座と検定試験の合計で、入会金5,000円と資格認定料22,000円は別に必要です。

JMAAの入会金には免除の記載がありますが、条件の書き方が公式ページによって違います。正会員の案内ページは入会金の項に「ただし、M&Aアドバイザー養成講座受講修了2週間以内は無料」と書き、無料になるのは入会金だけと読めます。認定資格のページは「修了試験ご案内日より2週間以内のお申し込み頂く場合に限り、入会金及び月会員費3カ月が無料となります。(63,000円相当)」として、対象と起算点が異なります。どちらが適用されるかで初年度の支払いが変わるため、本記事では割引後の金額を確定させていません。申込み前に、適用条件と起算日、一年分一括の初回請求額を協会へ確認してください。

5年の累計で比べると、講座経由のJMAA(891,000円)は、講座も受けるM&Aスペシャリスト(280,000円)より611,000円多くなります。ただし、同じものの値段の比較ではありません。JMAAの会費は、セミナー・講座への優先招待と割引、成約サポート制度、M&A案件情報DBの共有、実践的書式のダウンロード、専門家紹介などを含む正会員サービスの対価で、資格付与はその一つとして並んでいます。JIMAは入会ページに正会員特典の記載はありますが、スペシャリスト会員向けの特典としての個別の記載は確認できませんでした。費用の横断比較はM&A資格の費用にまとめています。

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日程と受け方の違い(最終確認日:2026-10-03)

日程の組み方は対照的です。JMAAは講座の開催回が多く、M&Aスペシャリストは年2回の検定に合わせて動きます。

資格公表されている日程申込締切受け方
JMAA(M&A実務スキル養成講座)2026年10月17日(土)名古屋、10月30日(金)東京、11月6日(金)大阪、11月14日(土)名古屋、11月24日(火)東京各回とも開催日の1週間前事前動画7時間+教室研修(13:00–17:00)。定員5名
M&Aスペシャリスト(第38回検定試験)2026年12月5日(土)13:00からオリエンテーション、13:15〜15:15が検定試験試験日の2週間前(11月21日)オンライン
M&Aスペシャリスト(資格取得支援講座・任意)11月27日(金)・28日(土)・12月5日(土)講座開始の2週間前(11月13日)オンライン。定員20名

JMAAは平日開催の回が多く、土曜は名古屋の2回です。教室研修の会場は東京(四ツ谷ビジネススクエア内)、大阪(本町倶楽部内)、名古屋(株式会社フォーナレッジ)で、それ以外の地域から受けるなら移動の時間と費用も見込む必要があります。

M&Aスペシャリストはオンライン開催なので、場所の制約はありません。代わりに、2026年度は12月5日の1回しか残っていないのが制約です。講座も受けるなら11月13日、検定試験だけなら11月21日が締切になります。講座型の資格の横断比較はM&A資格の講座・スクールの選び方にあります。

05

どちらが向くかを目的別に判断する

資格の名前の響きより、「取得後に会員として何を使うか」「いつまでに、どこで受けられるか」で決めるほうが失敗しません。

あなたの状況向く選択判断の理由
独立開業してM&Aアドバイザー業務を始める予定JMAA講座の想定受講者に「M&Aアドバイザーとして独立開業を目指す方」が挙がり、会費に案件情報DB・成約サポートが含まれる
すでに仲介・FAの実績があるJMAA(審査ルートを確認)講座を経ずに審査で入会できる道があり、初年度は165,000円まで下がる
受験資格を問われずに、M&A実務の知識をまず測りたいM&Aスペシャリスト受験資格の制限がなく、講座なしなら取得時38,000円
論述で説明する力まで試したいM&Aスペシャリスト一般知識問題に加えて論述問題が出る
地方在住・教室に出向く時間が取りにくいM&Aスペシャリスト講座・検定試験ともにオンライン開催
年内に取得の手続きを進めたいが、12月5日に都合がつかないJMAA講座が10月〜11月に複数回あり、回を選べる
案件データベースの閲覧だけが目的どちらも慎重にJMAAの正会員は「原則、M&Aアドバイザーの業務をしていることが前提」と案内されている
一度の支払いで完結する資格を探しているどちらも不向き両方とも会費が続く。会費のない検定型はM&A資格の一覧で確認できる

両資格とも、中小企業庁が創設を目指す中小M&A資格試験とは別の制度です。どちらかを持っていれば新試験で免除・優遇を受けられるという記載は、確認できた公表資料には見当たりません。それでも、M&A実務・財務・税務・法務・倫理という扱う領域は重なります。どの領域が弱いかは無料の20問診断で確認できます(当メディア運営者が提供する無料サービスです)。

06

注意点・よくある失敗

  • JMAAの講座198,000円だけで予算を組み、入会金33,000円と月額会費の一年分一括(132,000円)を見落とす。
  • M&Aスペシャリストの「88,000円」を総額と読む(講座と検定試験の合計で、入会金5,000円と資格認定料22,000円は別に必要です)。
  • 逆に、M&Aスペシャリストの検定試験料11,000円を入会費用38,000円に足して二重に数える(検定試験料は入会費用の内数です)。
  • JMAAの入会金の免除を無条件と思い込む(公式ページによって対象と起算点の書き方が異なります)。
  • 試験に合格すれば資格を名乗れると考える(どちらも審査を経た入会が前提です)。
  • 所属組織が従業員30名以上なのに、月11,000円の区分で予算を組む(月33,000円の区分が案内されています)。
この記事の読み方

比較軸をそろえると、判断理由を説明しやすくなります

選ぶ前に条件を確認することで、料金や印象だけで結論を急ぐことを避けられます。

注意点

制度・料金・提供内容は更新されます

本記事の数値・制度情報は記載の確認日時点のものです。申込前に各公式ページで最新情報をご確認ください。

Long-tail questions

よくある質問

別の団体です。JMAA認定M&Aアドバイザーは一般財団法人日本M&Aアドバイザー協会、M&Aスペシャリストは一般社団法人日本経営管理協会(JIMA)が認定します。名称が似ていますが、取得の流れも費用の設計も異なります。

Sources

一次資料・参考資料

Updates

更新・訂正履歴

  1. 初回公開

    記載の数値・制度情報は2026-10-03時点で一次資料・公式情報を確認したものです。更新・訂正時はこの履歴に日付と理由を記載します。

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