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M&A資格は20代・30代で何から取る? 立場別の最初の1つと費用

先に結論

20代・30代のM&A資格選びは、年齢ではなく「所属先」と「その業態での年数」で決まります。上位講座の受講資格には、法人営業や会計事務所での1年・5年という年数と「現在も在籍中」の条件があり、入社5年未満では5年の条件に届きません。届かない間の共通の入口は7,700円の金融業務2級です。下の立場別の表で、今払う額と待つものを分けてください。

この記事の結論

  1. 01

    確認した公式ページに年齢の条件を書いた資格はない。若手で効くのは、上位2講座の「法人営業経験1年以上/5年以上」「会計事務所等で1年以上/5年以上」と「現在も在籍中」の条件。

  2. 02

    年数が足りない間は、受験資格の制限がない金融業務2級(7,700円)の合格で得る「事業承継・M&Aエキスパート」の認定が、上位2講座の受講資格になる。3級の合格は受講資格にならない。

  3. 03

    立場で最初の1つが変わる。銀行・信金の若手は3級か2級、会計事務所の若手職員は2級、若手の士業は2級を飛ばして上位講座、事業会社は2級、M&A仲介・FA志望は2級で基礎を形にしてから入社後のルートを確認する。

  4. 04

    国の新しい試験は令和8年度が初回で、試験日・受験料・受験資格は2026年10月9日の確認時点で未公表。検討会資料のスケジュール案では令和10年度以降に合格者の登録・管理制度の運用開始が並ぶ。20代・30代は、登録・更新を含む制度の中で長く実務を続ける前提で選ぶことになる。

  5. 05

    費用の桁は5,500円から初年度36万円台まで開く。若手は「1万円未満で知識を形にする→年数が届いたら上位講座」の順で積むと、払い直しが出ない。

01

若手で効くのは「年数」と「在籍」の条件(最終確認日:2026-10-09)

確認した各公式ページに「○歳以上」「○歳まで」という条件はありません。20代・30代で選択肢を分けるのは、所属している業態と、その業態での年数です。

資格・講座受験・受講の条件(公式表記の要約)若手が気をつける点費用(税込)
金融業務3級 事業承継・M&Aコース「受験資格は特にありません」。対象者は「金融機関の若手から中堅の渉外・融資担当者、公認会計士・税理士等」対象者は想定であって条件ではない。合格は上位講座の受講資格にならない受験料5,500円
金融業務2級 事業承継・M&Aコース「受験資格は特にありません」合格で得る認定が上位2講座の受講資格になる受験料7,700円
事業承継アドバイザー3級どなたでも受験可能主催は銀行業務検定協会。金融業務3級とは別の試験受験料5,500円+事務手数料330円
事業承継シニアエキスパート金融機関で法人営業1年以上(現在も在籍中)、会計事務所等で1年以上(現在も在籍中)、2級合格の認定者、士業(中小企業診断士を含む)など1年目の途中では金融機関・会計事務所等ルートに届かない受講料132,000円(通常価格)+受験料11,000円
M&Aシニアエキスパート金融機関で法人営業5年以上(現在も在籍中)、会計事務所等で5年以上(現在も在籍中)、2級合格の認定者、弁護士・税理士・公認会計士・司法書士、M&A支援機関協会会員役職員など6ルート5年未満では金融機関・会計事務所等ルートに届かない。所属先がM&A支援機関協会の会員なら年数を問わない受講料132,000円(通常価格)+受験料11,000円
M&Aスペシャリスト(日本経営管理協会)「受験資格の制限はありません。」資格の付与は入会審査を経て学生(大学院生を含む)の入会費用に割引の注記がある検定試験11,000円。資格の付与には入会費用計38,000円(検定試験料はその内数)と年会費33,000円
JMAA認定M&Aアドバイザー養成講座の受講と修了試験、または実務経験者としての協会の審査。正会員への入会が前提実務経験のない若手は講座からの入口になる講座198,000円+入会金33,000円+月額会費11,000円(一年分一括)
中小M&A資格試験(国・創設予定)受験資格は未公表募集要領は「今後…行おうとする者」も主な受験対象に含める有償の想定。金額は未公表

注意したいのは、入社年数と「法人営業経験」「会計事務所等での実務経験」の年数は一致しないことがある点です。確認した案内には、どの業務を年数に数えるかの定義がありません。条件の全体像はM&A資格の受験資格で一覧にしています。

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02

立場別:最初の1つと次の一手

あなたの立場最初の1つ次の一手向かない選択
銀行・信金の若手(法人営業に就く前〜1年未満)金融業務3級か事業承継アドバイザー3級。社内で指定があればそれを優先2級に合格して認定者ルートを作る年数が届く前に上位講座を前提に予算を組む
銀行・信金の若手(法人営業1〜4年)2級(M&Aシニアエキスパートに進む予定があるなら)事業承継シニアエキスパートは在籍ルートで申込可。M&Aシニアエキスパートは2級合格で届く3級から順番に受けて、上位講座に必要のない受験を重ねる
会計事務所・税理士事務所の若手職員(資格なし)2級1年以上の在籍で事業承継シニアエキスパート。M&Aシニアエキスパートは2級合格か事業承継シニアエキスパートの認定で転職の予定があるのに在籍ルート前提で計画する
若手の税理士・公認会計士・弁護士・司法書士2級は不要。第三者承継ならM&Aシニアエキスパート、親族内承継なら事業承継シニアエキスパート新しい国の試験の公表を待ち、4科目で手薄な領域を補う3級・2級から順に受けて、受講資格に不要な受験を重ねる
事業会社の経営企画・M&A担当2級上位講座は2級合格の認定者ルート金融機関・会計事務所等の在籍ルートが使えない点を見落とす
M&A仲介・FAへの転職志望(現職は異業種)2級で基礎を形にする入社先がM&A支援機関協会の会員なら、年数を問わずM&Aシニアエキスパートの受講資格に該当する内定前に高額の講座型資格へ先に投資する

この表の分かれ目は2つです。1つは「上位講座に進む予定があるか」で、あるなら3級ではなく2級が入口になります。金融業務3級の公式ガイドには、3級の合格は上位2講座の「受講資格とはなりません」と明記されています。もう1つは「今の所属に何年いるか」で、在籍ルートは転職すると使えなくなります。転職を考えている若手が在籍ルートを前提に計画すると、転職後に2級から入り直すことになります。

自分の行が決まったら、資格の申込みの前に、新しい国の試験の4領域(M&A実務/財務・税務/法務/倫理・行動規範)のどこが手薄かを測っておくと、2級と上位講座のどちらに時間を割くかを決めやすくなります。無料の20問診断で確認できます(当メディア運営者が提供する無料サービスです)。立場ごとの詳しい整理は信用金庫・地銀職員のM&A資格、会計事務所職員のM&A資格、事業会社のM&A担当者と資格にあります。

03

費用の積み上げ:最初の1年と、その先

立場最初の1年の支出(税込)上位まで進んだ場合の合計(税込)
銀行・信金の若手3級5,500円または2級7,700円2級経由でM&Aシニアエキスパートまで150,700円(7,700円+132,000円+11,000円)。日本M&Aセンター業務提携金融機関などの会員特別価格の区分なら受講料92,400円
会計事務所の若手職員2級7,700円2級経由で150,700円。1年以上在籍なら事業承継シニアエキスパートに2級なしで143,000円
若手の士業上位講座143,000円(受講料は通常価格。2級は不要)第三者承継と親族内承継の両方を受けると286,000円
事業会社の担当者2級7,700円2級経由で150,700円
M&A仲介・FA志望2級7,700円M&A支援機関協会会員の役職員なら受講料92,400円+受験料11,000円で103,400円
講座と会員型で取る(JMAA)初年度363,000円(講座198,000円+入会金33,000円+会費132,000円。割引を見込まない場合)会員でいる間は月額会費11,000円が続く

若手にとっての最大の節約は、払い直しを出さないことです。3級は5,500円と安い一方、上位講座の受講資格にはならないため、上位に進む予定があるなら最初から2級を選ぶほうが合計は小さくなります。逆に、勤務先が受講料を負担する制度や会員特別価格の区分がある場合は、自己負担で先に受けるより、所属先の区分を確かめてから申し込むほうが支出を抑えられます。

04

新しい国の試験と、20代・30代の時間軸

中小企業庁が運営主体となる中小M&A資格試験は、2026年3月27日の募集要領で受験者の想定を次のように書いています。

時期公表されていること20代・30代がやること
2026年3月検討会資料と募集要領で、CBT方式・4科目120分・最大60問程度の想定が示された既存の検定で基礎を形にする
2026年5月1日令和8年度(初回)の試験実施事業の委託先が株式会社銀行研修社に決定公表を待つ間に4科目の現在地を測る
令和8年度(初回)募集要領の想定は一斉開催。年3回程度の試験実施日から受験者が任意の日時を選ぶ形(受験できるのはそのうち1回のみ)で、実施時期は1月〜2月の可能な限り連続した平日2日間及び休日1日間の3日間を想定(詳細は中小企業庁と協議)試験日・受験料・受験資格は2026年10月9日の確認時点で未公表。確定前に予定を固めない
令和8・9年度検討会資料のスケジュール案に、民間の資格試験実施団体への委託(毎期、公募により選定)による試験の実施初回で受けるか、次の回で受けるかを所属先の方針と合わせて決める
令和10年度以降同じスケジュール案に、合格者登録・管理制度の運用開始登録・更新を含む制度の中で長く実務を続ける前提で考える

50代と比べたときの20代・30代の違いは、この表の最後の行です。検討会(第5回)の資料では、合格後の登録継続期間を「3~5年を想定」し、更新時に更新講習の修了を求める案が示されています(いずれも検討中)。若手は登録・更新の周期を何度もくぐる側にいるため、一度の合格より、学び続ける領域を早めに決めることの意味が大きくなります。また、試験制度と登録制度を併せた「中小M&A支援資格制度(仮称)」は、政府資料で「法制化を目指す」とされていますが、政府資料に「国家資格」という語はありません。検討会第4回の資料2には、「本資格試験の合格は、既存の業法に基づく独占業務の実施を可能とするものではない」とも明記されています。既存資格との間に免除や優遇があるかは、確認できた公表資料には見当たりません。

05

申し込む前の自己チェック

次のうち3つ以上当てはまるなら、資格の申込みより先に、自分の弱い領域を測っておくほうが費用の無駄を減らせます。

  • 自分の「法人営業経験」または「会計事務所等での実務経験」が何年と数えられるか、答えられない
  • 1〜3年以内に転職する可能性がある
  • 3級と2級のどちらが上位講座につながるか、知らなかった
  • 勤務先に受講料の負担制度や会員特別価格の区分があるか、確かめていない
  • 仲介とFAの違い、利益相反の論点を説明できない
  • 財務・税務と法務のどちらが苦手か、自分で判断できない
  • 新しい国の試験の4科目の名前を言えない

迷いが残るなら、実際に解いて確かめるのが早道です。資格に申し込む前に、新しい国の試験の4領域のどこが弱いかを無料の20問診断で当たりをつけられます(当メディア運営者が提供する無料サービスです)。

06

注意点・よくある失敗

  • 入社年数と法人営業の年数を同じものとして数え、受講資格を満たしていると思い込む。
  • 3級に合格すれば上位講座へ進めると考える(受講資格になるのは2級合格で得られる事業承継・M&Aエキスパートの認定です)。
  • 在籍ルートを前提に計画したまま転職し、上位講座の申込み時に条件を満たさなくなる。
  • 新しい国の試験の「主な受験対象」を受験資格と読み替え、公表前に受験の予定を確定させる。
  • 会員型の資格(JMAA、M&Aスペシャリスト)を、毎年の会費を見込まずに取る。
  • 資格を取れば税務・法務の独占業務まで扱えると考える(新試験の合格も既存資格も、独占業務の実施を可能にするものではありません)。

よくある質問

意味は「何に使うか」で決まります。金融業務3級の公式の対象者には「金融機関の若手から中堅の渉外・融資担当者」と書かれており、若手が受けることは想定されています。上位講座に進む予定があるなら、受講資格につながる2級(7,700円)が若手にとって費用の小さい入口です。

現時点の法制度では、M&A仲介・FA業務に必須の資格はありません。資格は知識の証明として使うものです。転職と資格の関係はM&A業界への転職と資格、仲介・FAの資格事情はM&A仲介に資格は必要かで扱っています。

法人営業に就く前なら金融業務3級か事業承継アドバイザー3級、上位講座に進む予定があるなら2級です。法人営業1年以上で在籍中なら事業承継シニアエキスパートに在籍ルートで申し込めます。

検定だけなら5,500円〜11,000円、2級経由でM&Aシニアエキスパートまで進むと150,700円、JMAAは割引を見込まない初年度で363,000円です。会員特別価格の区分に該当すると下がります。

受験資格は2026年10月9日の確認時点で未公表です。募集要領は「今後中小M&Aの仲介・FA業務を行おうとする者」も主な受験対象に含めています。公表を待つ間の現在地は無料の20問診断で測れます(当メディア運営者が提供する無料サービスです)。

受験資格の制限がない金融業務2級・3級、事業承継アドバイザー3級、M&Aスペシャリストは、所属を問わず申し込めます。M&Aスペシャリストには学生(大学院生を含む)の入会費用の割引の注記があります。

一次資料・参考資料

更新・訂正履歴

  1. 初回公開

    公開時に、記載の数値・制度情報を一次資料・公式情報で確認しました。

開示

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