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50代・定年後にM&A資格を取るなら。立場別に取れる資格と順番

結論を先に示し、根拠・比較・関連する疑問・一次資料の順に確認できます。

Answer first結論

先に結論

50代・定年後でも、年齢を理由に受けられないM&A資格は確認した範囲にありません。金融業務2級・3級、事業承継アドバイザー3級、M&Aスペシャリストは受験資格の制限がなく、上位のシニアエキスパートも退職後なら2級合格の認定者ルートで進めます。分かれ目は年齢ではなく「在職中か退職済みか」「士業資格があるか」です。まず下の判断表で、自分の立場の行から次の一手を確認してください。

Key takeaways

この記事の結論

  1. 01

    確認した公式ページに年齢の条件を書いた資格はない。受験資格の制限がない検定(金融業務2級・3級、事業承継アドバイザー3級、M&Aスペシャリスト)は、定年後でも5,500円〜11,000円で受けられる。

  2. 02

    退職後に効くのは「現在も在籍中」の条件。シニアエキスパート2講座の金融機関ルート・会計事務所ルートは在籍が条件のため、退職すると使えない。代わりに金融業務2級に合格して認定者ルートで入るか、士業・1級ファイナンシャル・プランニング技能士のルートを使う。

  3. 03

    国の新しい中小M&A資格試験は、募集要領で「今後中小M&Aの仲介・FA業務を行おうとする者」も主な受験対象に含めている。退職後にこれから始める人を排除する書き方ではないが、受験資格・試験日・受験料は2026年10月4日時点で未公表。

  4. 04

    独立してFA・仲介をするなら、M&A支援機関登録制度は機関(法人・個人事業主)単位の登録で、個人の資格とは別の手続き。どの資格も独占業務を生まない。

  5. 05

    費用の桁は5,500円から35万円前後まで開く。まず「在職中に使えるルートを使い切る」「退職後は低額の検定で知識を形にしてから高額講座へ進む」の順で、払う額を決める。

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年齢で閉じる資格はない。閉じるのは「在籍」の条件(最終確認日:2026-10-04)

まず押さえたいのは、確認した各公式ページに「○歳まで」「定年前に限る」といった年齢の条件が見当たらない点です。50代・60代で検討するときに本当に効くのは、年齢ではなく、所属・保有資格・実務経験の条件です。

資格・検定受験・受講の条件(公式表記)年齢条件費用(税込)
金融業務3級 事業承継・M&Aコース「受験資格は特にありません」記載なし受験料5,500円
金融業務2級 事業承継・M&Aコース「受験資格は特にありません」記載なし受験料7,700円
事業承継アドバイザー3級(銀行業務検定協会)「どなたでも受験可能」記載なし受験料5,500円+事務手数料330円
M&Aスペシャリスト(日本経営管理協会)「受験資格の制限はありません。」資格の付与は入会審査を経て記載なし検定試験11,000円。資格の付与には入会費用計38,000円(検定試験料はその内数)、年会費33,000円
事業承継シニアエキスパート受講資格5項のいずれかに該当記載なし受講料132,000円(通常価格)+受験料11,000円
M&Aシニアエキスパート受講資格6項のいずれかに該当記載なし受講料132,000円(通常価格)+受験料11,000円
JMAA認定M&Aアドバイザー養成講座の受講と修了試験、または実務経験者としての協会の審査。正会員への入会が前提記載なし講座198,000円+入会金33,000円+月額会費11,000円(一年分一括)
事業承継士国家資格などの専門スキル保有者が原則記載なし受講料330,000円+受験料9,900円+入会金11,000円(2026年9月19日確認)
中小M&A資格試験(国・創設予定)受験資格は未公表未公表有償の想定。金額は未公表

退職後の人にとって決定的なのは、シニアエキスパート2講座の受講資格の書き方です。M&Aシニアエキスパートの金融機関ルートは「銀行・信用金庫・信用組合・証券会社・生命保険会社において法人営業経験が5年以上あり、現在も在籍中の方」、会計事務所ルートは「会計事務所等で5年以上の実務経験があり、現在も在籍中の方」と案内されています。事業承継シニアエキスパートも、年数が1年以上に変わるだけで「現在も在籍中」の条件は同じです。30年の法人営業経験があっても、定年で退職した時点でこの2つのルートからは外れます。受験・受講条件の全体像はM&A資格の受験資格で一覧にしています。

比較のあとに

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中小M&A資格が自分に合うか確認する

退職後にこれから始める人も主な受験対象に含まれる国の新試験について、今の現在地を20問で確認できます(当メディア運営者が提供するサービスです)。

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立場別の判断表:取れる資格と次の一手

あなたの立場いま取れる資格退職後に残るルート次の一手
在職中の50代(金融機関で法人営業5年以上、会計事務所等で5年以上)シニアエキスパート2講座(在籍ルート)、制限なしの各検定、新試験(所属者として主な受験対象)在籍ルートは退職で消える。認定者ルート(2級合格)か士業・1級FPルートに切り替わる上位講座に進むなら退職前に申し込む。Web講義の利用期間は決済完了日から13週間(91日間)
退職済みの50代・60代(元金融機関・元事業会社・元コンサル)金融業務2級・3級、事業承継アドバイザー3級、M&Aスペシャリスト金融業務2級に合格→事業承継・M&Aエキスパート認定者としてシニアエキスパート2講座へ。JMAAは講座+入会(在籍の条件なし)2級(7,700円)から。認定者ルートは経験年数も在籍も問わない
士業の50代(弁護士・税理士・公認会計士・司法書士。アドバンス編は中小企業診断士も)シニアエキスパート2講座に士業ルートで直接、事業承継士(国家資格保有者が原則)、制限なしの各検定士業ルートは在籍の条件がないため退職や独立で消えない2級を経由する必要はない。第三者承継ならM&Aシニアエキスパート、親族内承継なら事業承継シニアエキスパートか事業承継士
1級ファイナンシャル・プランニング技能士を持つ50代シニアエキスパート2講座にFPルートで直接同上2級を経由せずに上位講座へ
経営者を退いた人(自社を譲渡した、後継者に引き継いだ)金融業務2級・3級、事業承継アドバイザー3級、M&Aスペシャリスト2級合格の認定者ルート。新試験は「今後…行おうとする者」が主な受験対象に含まれるまず3級か2級で売り手側の経験を体系に置き直す。事業承継士は国家資格などの専門スキル保有者が原則のため、該当しなければ原則対象外

在籍ルートは「使えるうちに使うか、使わずに退職するか」で、退職後の費用と手順が変わります。退職後に上位講座へ進むには2級の合格が前段に加わります。一方で、士業と1級FPのルートは退職・独立で消えません。士業の方の組み立ては税理士・会計士のM&A資格、弁護士・司法書士のM&A資格、中小企業診断士とM&A資格でそれぞれ扱っています。経営者を退いた方は、事業承継の資格全体を事業承継の資格はどれを選ぶかで眺めてから戻ると、表の行が選びやすくなります。

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退職後に上位資格へ進む2つのルート

退職済みで、士業でも1級FPでもない場合に残るのは、金融業務2級 事業承継・M&Aコースに合格して「一般社団法人金融財政事情研究会認定 事業承継・M&Aエキスパート」の認定を得るルートです。2級の受験者向け案内には、合格により「M&Aシニアエキスパート養成スクール(認定講座)」「事業承継シニアエキスパート養成スクール(認定講座)」の受講資格を得ることができると記載されています。3級の合格は受講資格にならないと公式ガイドに明記されているため、入口は3級ではなく2級です。

段階内容費用(税込)退職後でも使えるか
前段金融業務2級 事業承継・M&Aコース(CBT・通年・120分・四答択一式30問+総合問題10題・70点以上)受験料7,700円使える(受験資格は特になし)
上位(第三者承継)M&Aシニアエキスパート Web講義+認定試験(四答択一式50問・120分・60点以上)受講料132,000円(通常価格)+受験料11,000円認定者ルートで使える
上位(親族内承継)事業承継シニアエキスパート Web講義+認定試験(四答択一式50問・120分・60点以上)受講料132,000円(通常価格)+受験料11,000円認定者ルートで使える
2級から上位1講座までの合計7,700円+132,000円+11,000円150,700円会員特別価格の区分に該当すれば下がる

受講料には会員特別価格(92,400円など)の区分がありますが、対象は日本M&Aセンター業務提携金融機関・理事会員やM&A支援機関協会会員などの所属に紐づくため、退職後の個人が該当するかは所属先しだいです。申込前に該当区分を確認してください。2級の勉強の組み立ては金融業務2級 事業承継・M&Aコースの勉強時間と学習計画、講座の中身はM&Aシニアエキスパートの費用と受講資格と事業承継シニアエキスパートの費用と受講資格で扱っています。

もう一つの道が、講座と入会で取るJMAA認定M&Aアドバイザーです。入会資格は「養成講座を受講し修了試験に合格した者」と「既にM&Aアドバイザーとしての実務を経験しており、協会が特別に認定した者」の2区分で、在籍先の業態や勤続年数の条件は確認したページにありません。ただし費用は講座198,000円に入会金33,000円と月額会費11,000円(一年分一括前払い)が加わり、会員でいる間は毎年かかります。詳細はJMAA認定M&Aアドバイザーの費用と取得条件をご覧ください。

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新しい国の試験は「今後行おうとする者」も対象

中小企業庁が運営主体となる中小M&A資格試験は、2026年3月27日の募集要領で受験者の想定を次のように書いています。「仲介者・FA等のM&A専門業者又は支援機関(金融機関、士業等専門家、M&Aプラットフォーム等)に所属する仲介・FA業務に関わる者、並びに今後中小M&Aの仲介・FA業務を行おうとする者を主な受験対象とする。」

退職後にこれから支援業務を始めたい人にとって重要なのは、後半の「今後中小M&Aの仲介・FA業務を行おうとする者」です。所属先のない人を排除する書き方ではありません。一方で、これは「主な受験対象」の想定であって受験資格そのものではなく、受験資格・試験日・受験料・正式名称は2026年10月4日時点で公表されていません。同じ募集要領では、全国のCBT方式で4科目120分・最大60問程度、年3回程度の試験日から任意の日時を選ぶ(受験は1回のみ)、有償の想定とされ、令和8年度(初回)の実施事業は株式会社銀行研修社に委託されています(2026年5月1日公表)。

もう一点、検討会第4回の資料2には「本資格試験の合格は、既存の業法に基づく独占業務の実施を可能とするものではない」と明記されています。既存の民間資格も同様で、どの資格を取っても税理士法や弁護士法上の独占業務ができるようになるわけではありません。資格は「できる業務を増やす免許」ではなく「知識と倫理観を示す証明」として位置づけて選んでください。新試験の4科目で自分がどこにいるかは、無料の20問診断で確認できます(当メディア運営者が提供する無料サービスです)。既存資格と新試験の間に免除や優遇があるかは、確認できた公表資料には見当たりません。

05

独立するなら、資格と「機関の登録」は別の手続き

退職後にFA・仲介として独立する場合、資格のほかに「M&A支援機関登録制度」の名前が出てきます。これは機関(法人・個人事業主)を単位とする登録で、個人が資格を取れば自動的に登録される仕組みではありません。令和4年1月の制度概要では、登録要件として「中小M&Aガイドラインの遵守を宣言すること」が規定され、個人の資格・免許の保有を要件とする記載は見当たりませんでした。令和8年度公募では登録要件・継続登録要件として報告内容が変更されており、詳細は公募要領で確認する必要があります。

独立を考える人が押さえる順番は次のとおりです。

  • 資格は個人に付く証明。登録は事業者(個人事業主を含む)に付く手続き。両方を混同して「資格を取れば登録できる」と考えない
  • 登録の実利は事業承継・M&A補助金の専門家活用枠にある。FA・仲介費用は登録されたFA・仲介業者によるものに限るとされている
  • 登録の対象はFA業務または仲介業務を行う者。デューデリジェンスのみを行う士業等専門家は対象としない(令和4年1月の制度概要による)
  • 新試験と登録制度を併せて「中小M&A支援資格制度(仮称)」として運用し、法制化を目指す方向が政府資料に示されている。政府資料に「国家資格」という語はない
  • 仲介・FA業務は各士業の独占業務に抵触しないことが前提とされており、士業資格のない独立者が扱える範囲はこの線で決まる

登録制度の詳細はM&A支援機関登録制度と資格の関係、仲介・FAに資格が要るかはM&A仲介に資格は必要かで扱っています。

06

費用の桁を先に決める:5,500円から35万円前後まで

50代・60代の検討で起きやすいのは、時間と資金に余裕があるぶん、最初から高額の講座に申し込んでしまうことです。費用の桁は資格によって2桁近く違います。

費用の桁該当する資格向いている段階
5,000円台〜1万円台金融業務3級(5,500円)、事業承継アドバイザー3級(5,500円+330円)、金融業務2級(7,700円)、M&Aスペシャリスト検定試験(11,000円)知識を形にする・上位講座の入口を作る
10万円台シニアエキスパート2講座(132,000円+11,000円。2級経由で150,700円)実務の体系を講義で学ぶ
20万〜30万円台JMAA認定M&Aアドバイザー(講座198,000円+入会金33,000円+月額会費11,000円)、事業承継士(受講料330,000円+受験料9,900円+入会金11,000円。2026年9月19日確認)会員組織に入り、継続費用を払いながら活動する

退職後の順番としては、まず5,000円台〜1万円台の検定で弱い領域を把握し、その結果で10万円台以上に進むかを決めるのが、払う額を小さくする組み方です。費用だけを並べた比較はM&A資格の費用比較、職種別の全体像は職種・キャリア別のM&A資格にまとめています。

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注意点・よくある失敗

  • 在職中に使える在籍ルートを確認せずに退職し、退職後に2級から入り直すことになる(金融機関・会計事務所ルートは「現在も在籍中」が条件です)。
  • 3級に合格すれば上位講座へ進めると考える(受講資格になるのは2級合格で得られる事業承継・M&Aエキスパートの認定です)。
  • 新試験の「主な受験対象」を受験資格と読み替えて、公表前に準備を確定させる(受験資格・試験日・受験料は2026年10月4日時点で未公表です)。
  • 資格を取れば税務・法務の独占業務まで扱えると考える(新試験の合格も既存資格も、独占業務の実施を可能にするものではありません)。
  • 資格を取ればM&A支援機関登録制度に登録されると考える(登録は機関単位の別手続きで、個人の資格は要件として記載されていません)。
  • 高額講座から入り、継続費用(JMAAの月額会費、M&Aスペシャリストや事業承継士の年会費)を見込まずに申し込む。
この記事の読み方

比較軸をそろえると、判断理由を説明しやすくなります

選ぶ前に条件を確認することで、料金や印象だけで結論を急ぐことを避けられます。

注意点

制度・料金・提供内容は更新されます

本記事の数値・制度情報は記載の確認日時点のものです。申込前に各公式ページで最新情報をご確認ください。

Long-tail questions

よくある質問

確認した公式ページに年齢の上限を書いた資格はありません。受験資格の制限がない金融業務2級・3級、事業承継アドバイザー3級、M&Aスペシャリストは、年齢や所属にかかわらず申し込めます。シニアエキスパート2講座も、受講資格のいずれかに該当すれば年齢の条件はありません。

Sources

一次資料・参考資料

Updates

更新・訂正履歴

  1. 初回公開

    記載の数値・制度情報は2026-10-04時点で一次資料・公式情報を確認したものです。更新・訂正時はこの履歴に日付と理由を記載します。

開示

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