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M&A資格比較

M&A資格はオンラインで取れるか。受け方で3分類

結論を先に示し、根拠・比較・関連する疑問・一次資料の順に確認できます。

Answer first結論

先に結論

講座から試験まで自宅で完結すると公式に案内されているM&A資格は、確認した範囲ではM&Aスペシャリスト(講座・検定試験ともにオンライン開催)だけです。シニアエキスパート2種のWeb講義やJMAAの事前動画のように学習はオンラインでも、試験や研修は自宅完結と案内されていない資格が多く、金融業務3級・2級などの検定は全国のテストセンターでCBTを受けます。まず自分が「場所」と「日程」のどちらに縛られるかを決めてください。

Key takeaways

この記事の結論

  1. 01

    M&A資格の受け方は「自宅で完結するもの」「講義はオンラインだが試験や研修は自宅完結と案内されていないもの」「試験を会場で受けるもの」の3つに分かれる。

  2. 02

    自宅で完結すると公式に案内されているのはM&Aスペシャリストのみ。講座・検定試験ともにオンライン開催で、合否通知は郵送で届く。

  3. 03

    Web講義型(M&Aシニアエキスパート・事業承継シニアエキスパートのKINZAI Webアカデミー)は、オンデマンド配信を13週間(91日間)で視聴し、すべての講義の視聴を修了してからCBT方式の認定試験に進む。

  4. 04

    金融業務3級・2級の事業承継・M&Aコースと事業承継アドバイザー3級は、講座の受講が不要な代わりに、全国のテストセンターでCBTを受ける。予約は最短で3日後、結果はその場で分かる。

  5. 05

    中小企業庁が創設を目指す中小M&A資格試験は、全国の試験会場でのCBT方式が想定されている。オンラインの学習で準備していても、本番は会場でPC画面に向かう前提で練習しておく。

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資格別の受講・受験形式(最終確認日:2026-10-03)

資格学習・講座の形式試験の形式・場所自宅で完結するか
金融業務3級 事業承継・M&Aコース講座の受講は不要(任意の通信講座・問題集あり)CBT・通年。全国のテストセンターで受験しない(試験は会場)
金融業務2級 事業承継・M&Aコース講座の受講は不要(任意の通信講座・問題集あり)CBT・通年。全国のテストセンターで、自分が予約した日時に受験しない(試験は会場)
事業承継アドバイザー3級講座の受講は不要CBT。全国のテストセンターにて実施しない(試験は会場)
M&Aシニアエキスパート(Web版)Web講義(録画講義のオンデマンド配信+紙の講義資料約500ページ)CBT方式の認定試験自宅完結とは案内されていない
M&Aシニアエキスパート(会場開催回)東京・大阪の養成スクールで3日間(各日10:00〜18:00)スクール翌日の土曜10:00〜12:00に会場で認定試験。修了後にCBT方式で受けることも可能しない(講座も試験も会場)
事業承継シニアエキスパートWeb講義(KINZAI Webアカデミー)CBT方式の認定試験自宅完結とは案内されていない
JMAA認定M&Aアドバイザー7時間の事前動画視聴+半日間の教室研修(東京・大阪・名古屋)講座終了後に修了試験(形式・場所の記載なし)しない(教室研修がある)
M&Aスペシャリスト資格取得支援講座(任意)はオンライン検定試験もオンライン開催する
事業承継士(教室コース)全5日間の教室講座(9:30〜16:30)試験日は講座内で案内。出題は選択/記述の混合しない(講座は教室)
事業承継士(完全ビデオコース)全5日間(受講期間4週間)の映像コース。常時開催試験日は講座内で案内(受け方の詳細は公開情報で確認できない)確認できない
中小M&A資格試験(創設予定)未公表全国の試験会場でCBT方式(想定)。各都道府県に少なくとも1か所しない(想定)

この表で分かるのは、「オンライン」という言葉が2つの意味で使われていることです。1つは講義をネットで受けられること(Web講義・動画)、もう1つは試験までネットで受けられることです。前者に当てはまる資格は複数ありますが、後者まで公式に案内されているのはM&Aスペシャリストだけでした。

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3つの型に分けて選ぶ

自分に合う形式は、資格の名前より先に「何に縛られるか」で決まります。場所に縛られる人、日程に縛られる人、まとまった休みが取れない人で、選ぶ型が変わります。

型該当する資格縛られるもの向く人
① 自宅で完結するM&Aスペシャリスト日程(2026年度の検定は残り1回、12月5日)地方在住で会場に出向きにくく、年2回の開催日に合わせられる人
② 講義はオンライン、試験や研修は自宅完結と案内されていないM&Aシニアエキスパート(Web版)、事業承継シニアエキスパート、JMAA認定M&Aアドバイザー、事業承継士(完全ビデオコース)視聴期限(Web講義は13週間)や教室研修の日程仕事の合間に講義を進め、試験や研修の日だけ時間を確保できる人
③ 試験は会場で受ける金融業務3級・2級、事業承継アドバイザー3級、M&Aシニアエキスパート(会場開催回)、事業承継士(教室コース)、中小M&A資格試験(想定)会場までの移動(講座の型では、まとまった日数も必要)試験日を自分で選びたい人、対面で集中して学びたい人

① 自宅で完結する:M&Aスペシャリスト

日本経営管理協会のM&Aスペシャリストは、公式ページに「講座、検定試験ともにオンライン開催」と記載されています。第38回は2026年12月5日(土)で、13:00からオリエンテーション、13:15〜15:15が検定試験です。任意の資格取得支援講座は7講座・時間割の合計11時間30分で、11月27日(金)・28日(土)・12月5日(土)にオンラインで行われ、定員は20名です。

場所の制約がない代わりに、日程の自由度は低くなります。申込締切は試験日の2週間前(11月21日)、講座は開始の2週間前(11月13日)です。合否通知は受験より1ヶ月以内に郵送され、資格認定を希望する場合は同封の入会申込書を返送します。オンライン受験に必要な機材や通信環境の条件は、本記事で確認した範囲では整理できていないため、申込み前に協会へ確認してください。

② 講義はオンライン:Web講義・動画型

KINZAI WebアカデミーのWeb講義(M&Aシニアエキスパート・事業承継シニアエキスパート)は、利用開始日(決済完了日)から13週間(91日間)が利用可能期間です。M&Aシニアエキスパートは録画講義のオンデマンド配信と紙の講義資料(約500ページ)で構成されています。公式案内には「すべての講義視聴が修了しないと、認定試験(CBT方式)の受験はできません。」とあり、修了後の認定試験は「受験申込日の3日後から、当初受験申込日の1年後まで」受けられます。講義はいつでも進められますが、91日の期限内に視聴を終える計画が必要です。

JMAA認定M&Aアドバイザーは「7時間の事前動画視聴+半日間の教室開催研修の形式」です。動画だけでは終わらず、東京(四ツ谷ビジネススクエア内)・大阪(本町倶楽部内)・名古屋の教室研修(13:00–17:00)に出席します。修了試験の実施場所・方法は確認した公式ページに記載がありません。

2026年9月19日の確認時点では、事業承継士の完全ビデオコースは「常時開催中」で、全5日間の内容を受講期間4週間で受けます。申込み期限はなく、早期割引もありません。ただし受験資格は「事業承継士資格取得講座で75%以上の出席をされた方」で、映像で受講した場合に出席がどう判定されるかは、公開情報からは確認できませんでした。試験日も「講座内でお知らせします。」と案内されています。

③ 試験は会場で受ける:テストセンター・会場型

金融業務3級・2級の事業承継・M&Aコースと事業承継アドバイザー3級は、講座の受講を前提としないCBT検定で、全国のテストセンターで受けます。会場に行く必要はありますが、日程の自由度は最も高い型です。金融業務検定は「受験日の属する月を含んで4カ月前の月初より受験日の3日前まで」予約でき、事業承継アドバイザー3級は申込日より3日目以降の予約が可能です。結果は試験終了後にスコアレポートで分かります。

M&Aシニアエキスパートの会場開催回は、東京・大阪で3日間の養成スクールに出席し、翌日の土曜に会場で認定試験を受けます。2026年度後期は第103回(東京・11月11日〜13日、試験11月14日)と第104回(大阪・11月18日〜20日、試験11月21日)が案内されています。会場試験の結果は試験日から1ヵ月半程度で送付と案内されており、修了後にCBT方式で受験する選択もあります。

事業承継士の教室コースは午前9時30分から午後4時30分までの全5日間です。2026年9月19日の確認時点では、11月東京教室コース(11月14日・15日・21日・22日・23日、申込期限11月6日)が「空席あり」と表示されていました。

03

オンライン学習とテストセンター受験の違いを準備に落とす

オンラインで学ぶか、会場で受けるかは、勉強の進め方そのものに影響します。特にテストセンターのCBTは、自宅での学習とは条件が違います。

確認する点テストセンターのCBT(金融業務3級・2級、事業承継アドバイザー3級)オンライン開催(M&Aスペシャリスト)
計算の道具私物の持込み不可。試験画面上の電卓を使う確認した公式ページに記載なし
解答の形式四答択一式(2級は総合問題10題を含む。事業承継アドバイザー3級は一部事例付)一般知識問題と論述問題
本人確認事業承継アドバイザー3級は本人確認書類を持参確認した公式ページに記載なし
結果が出る時期試験終了後、その場でスコアレポート受験より1ヶ月以内に郵送
受け直し受験日の翌日から起算して5日間は2度目の受験ができない(金融業務検定)次の開催回

テストセンターでは参考書も電卓も手元に置けません。自宅で教材を開きながら問題を解く練習ばかりしていると、本番の画面操作と時間配分で戸惑います。直前期は、PC画面で時間を計って通しで解く練習に切り替えるのが現実的です。

中小企業庁が創設を目指す中小M&A資格試験も、募集要領(2026年3月27日)では全国の試験会場でのCBT方式が想定されています。4科目をまとめて120分、設問数は最大60問程度という想定です。試験日・受験料・申込方法は未公表ですが、PC画面で60問を120分で解く練習は今からでも始められます。当メディア運営者が提供する本番想定の60問模試は無料会員登録で利用できます(当メディア運営者が提供する無料サービスです)。自分で120分を計りながら通しで解けば、本番の時間配分を確かめる練習になります。

なお、2026年7月21日の検討会(第5回)資料2では(当メディアが2026年9月10日に確認した記載)、合格後の登録講習について「M&A実務」「倫理・行動規範」等の内容をE-learning等の形式で受講する案が示されています(検討中の案)。試験は会場、講習はE-learning等という組み合わせが検討されていることになります。登録・更新の設計は中小M&A資格の登録制度と更新で整理しています。

04

申し込む前のチェックリスト

オンライン・会場のどちらを選ぶにしても、申込み前に次の点を確かめておくと、後から「受けられない」「間に合わない」を防げます。

  • 講義だけでなく、試験まで自宅で受けられると公式に書かれているか(「Web講義」「動画」は試験のオンライン化を意味しない)
  • Web講義の視聴期限(KINZAI Webアカデミーは13週間)の中に、仕事の繁忙期が重なっていないか
  • 動画の視聴とは別に、教室研修や会場試験の日程が設定されていないか(JMAAは半日の教室研修がある)
  • 受験資格が「講座への出席」に結びついている場合、映像受講での出席の扱いを確認したか(事業承継士)
  • テストセンターで受ける試験について、私物の持込み不可と画面上の電卓を前提に練習しているか
  • オンライン開催の試験について、必要な機材と通信環境を協会に確認したか
  • 合否通知が郵送の資格では、結果が届くまでの期間を計画に入れたか(M&Aスペシャリストは1ヶ月以内、シニアエキスパート会場回は1ヵ月半程度)

講座の要否や費用を含めて講座型の資格を比べたい場合はM&A資格の講座・スクールの選び方、申込から結果までの日数はM&A資格は申込から結果まで何日かかるかにまとめています。

05

注意点・よくある失敗

  • 「Web講義あり」を見て、試験も自宅で受けられると思い込む(シニアエキスパート2種の認定試験はCBT方式と案内されています)。
  • JMAAの講座を動画だけで終わると考える(半日間の教室研修があります)。
  • Web講義の視聴期限を見ずに申し込み、91日の間に視聴を終えられない。
  • 事業承継士の完全ビデオコースで、出席要件の扱いを確認しないまま受講を始める。
  • テストセンター受験なのに、電卓や参考書を手元に置いた状態でしか練習していない。
  • オンライン開催のM&Aスペシャリストで、申込締切(試験日の2週間前)を過ぎてしまう。
この記事の読み方

比較軸をそろえると、判断理由を説明しやすくなります

選ぶ前に条件を確認することで、料金や印象だけで結論を急ぐことを避けられます。

注意点

制度・料金・提供内容は更新されます

本記事の数値・制度情報は記載の確認日時点のものです。申込前に各公式ページで最新情報をご確認ください。

Long-tail questions

よくある質問

確認した範囲では、M&Aスペシャリストが「講座、検定試験ともにオンライン開催」と案内されています。合否通知は郵送で、資格の認定には入会申込書の返送と資格審査委員会の審査を経た入会が必要です。

Sources

一次資料・参考資料

Updates

更新・訂正履歴

  1. 初回公開

    記載の数値・制度情報は2026-10-03時点で一次資料・公式情報を確認したものです。更新・訂正時はこの履歴に日付と理由を記載します。

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